真面目なマネージャーを幸せにしたい。【烏野】

５７ ページ30

.





月島は日向から離れた。
日向は自分の頭を撫でていた。






日「痛い....」






「その“後出しじゃんけん”で何かメリットはあるの？」






山「えーっと...ちょっと待ってください」






山口はズボンのポケットから1枚の紙切れを出した。






山「あ、あった。......もしツッキーが勝てば、澤村さんからショートケーキプレゼントで...」






月「する。後出しじゃんけん」






日「ぷぷっ釣られてやんの！」






月「は？」






日「スミマセン...」






山「Aさんが勝てば、及川さんを1発殴る券を「します」...はい。わかりました！」






月(そんなに恨みとかあるのかな...)






日(幼馴染っていいなぁ....)






まんまと乗った月島とAであった_______。




＊




及「くしゅん！」




＊




結果。


月島VS日向


は、やはり単細胞は勝てなかった。

月島の勝利。





AVS山口



は、とてもいい勝負であった。

しかし、Aが勝った。






月「いや待ってよ」






日「どうした？月島」






月「なんであんな簡潔にまとめてるの」






日「後出しじゃんけんの詳細を読む人いると思うか」






月「じゃあなんで後出しじゃんけんにしたの。もっと他にあったデショ」






日「....」






月「あぁそっかー...馬鹿には思いつかなかったかー」






日「う、うるさいっ！」






(図星か...)






山口がいたにも関わらず、こんな微妙な雰囲気になったのは日向のせいである。






月「ていうか、山口はどうして止めなかったの」






山「だ、だって日向が“おれに任せろっ！”って....」






月「それ信用しちゃ駄目デショ...ま、ショートケーキ食べれるからいいけど」






山「ご、ごめん....」






「日向、」






日「は、はい！」






「屋上に潔子いるんだよね」






日「そうですね！あ、なんか3年生全員で選んだらしいですよ！お花！」






「そうなんだ...楽しみ」






月島と山口が言い合っている間に日向達はいい雰囲気になっていた。





______________ちなみに後出しじゃんけんは、日向は田中達と練習したらしい。





.

５８→←５６

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す