61:ショートケーキを食べさせてください(苺も) ページ15
ところでご飯は?という話になって、今日はお惣菜で良いだろうと思って買ってきたことを彼に伝えた。
「あ。ケーキ」
「私、買ってきましたよ」
「おぉ」
用意周到だね、と言われ、ケーキ好きであることをアピールしておいた。
「シンプルにショートケーキですが」
「ホールで買ったんだね」
と、箱に入ったままのケーキを冷蔵庫から取り出した。
2人だけなのになぜホール?と疑問を浮かべている淳弥さん。
「いつも1人でホール食べるからその癖で」
「え、1人で?」
「うん」
「俺も結構食べる方だけど…Aの食べる量、半端ないよね」
「昔からそんな感じです」
やはり1人でホールを食べるのに心底驚いている様子だった。
昔から、母がどんどん食べて!とゴリ押していたからそのせいだろう。
「俺、食べていいんですよね?」
なぜ敬語。
「いいですよ」
「ありがと」
俺が食べる部分ある?もしかして苺だけ?と少し(冗談半分で)怯えていた。
「苺だけ食べます?」
「スポンジケーキもいただけますでしょうか」
「ふふっ、もちろんですよ」
榎本A @eno__moto
【ケーキの写真】
XXX @xxx
おめでとおおおおお!!
XXX @xxx
ホール!?!?
XXX @xxx
これからもずっと応援していきます!!大好き!!
XXX @xxx
今日は最高の日…おめでとうございます!!
XXX @xxx
そういえば、毎年ホール1人で食べるって言ってたな
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XXX @xxx
マジ!?胃袋すごい…
「…生まれてきてくれてありがとう」
「?何か言いました?」
「ううん、なんでもない」
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作者名:のん | 作成日時:2023年3月11日 19時