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32 とある店員の話 ページ32

あれは声優のえのじゅんとAちゃんではないか…?




服装からして完全にプライベートだろう。







あ、えのじゅん眼鏡だ。かっこいい。
Aちゃんの私服可愛い。女子力高すぎる。








 

あぁ自己紹介が遅れてしまった。

私はショッピングモールの中にある、とある店の店員だ。ちなみにオタクである。






今日もいつも通り働いていた。しかしすごいことが起きた。








 

そう。推しを生で見れるだなんて。

こんなことあっていいのか。ありがとう神様。




私はえのじゅんとAちゃん推し…つまり榎木家推しだ。








 

…今日はちゃんと生きて家に帰ろう。

尊すぎて蒸発してしまわないか不安だ。









 


ちなみにどういう店で働いているかというと、ちょっとお高めのアクセサリーショップである。


平日はあまりお客さんは来ないけれど、今日は休日。結構人が来る。






店の外から推しを見ていたら、






「ここ寄ってもいい?」

「うん、いいよー。」






まさかの私がいるお店に入ってきたああああああ!?


会話を生で聞けて、あの声を聞けて立ちくらみしそうになるというのに。









 
だんだんと距離が近くなっている。

これはライブなどのコンサートで1番前の列よりも近い。






「Aはネックレス普段つける?」

「ううん、全然。アクセサリーとかあまりしないから。」

「そっか。」






下の名前呼び…!!良い…!良いね……。




…って違う違う。Aちゃんはアクセサリーとかあまりしないんだ。



確かに付けていないなぁとSNSにアップされていた写真を思い返す。






 

えのじゅんはどうやらネックレスを見ているようだ。
じっと、真剣な表情で。






「すみません、これ2つお願いします。」

「かしこまりました。」






私はすー、はー、と心の中で深呼吸。

平常心、平常心だ。






えのじゅんが選んだネックレスを取り出す。

どうしよう。手がぷるぷる震えている。






同じネックレスを2つ準備をし、箱に入れる。


そして会計をし、商品を推しに渡した。

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設定タグ:男性声優 , 声優 , 榎木淳弥   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:のん | 作成日時:2021年8月15日 19時

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