綺麗な子 ページ9
「ごめーんヤシロ。やっぱり驚いちゃったみたいー。」
と、花子くんはその子をよしよしと撫でている。
「そ、そうなのね。」
びっくりした。
てっきり初対面から私のことを嫌ったんじゃないかと…。
それにしても、とても綺麗だ。
目は赤く、大きく。
髪はサラサラで…。でも、前髪や毛先はガタガタだ。
しかし、1番目にしたのは洋服である。血?赤いものが染み付いているシャツとチェックのスカート。
もしかして当時のまま、なのかな。謎がいっぱいだ。
「こ、こんばんは。八尋寧々っていいます!あなたに会いに来たんです!」
そうそう。最初が肝心。
私は笑顔で右手を前に出した。
「ヤシロ、ネネ…?」
「はい!」
「…私は、Aっていいます。」
「!Aちゃん、よろしくね!」
「うん。」
と、彼女も手を出して握手をする。冷たい。氷のような。
「今日は、ちょっと聞きたいことがあって!」
「?」
「あ、あなたを見たら次の日…綺麗になるっていうのは本当!?」
「えっ。」
「ぶふっ。」
直球すぎた…かな。絶対そうだよね。
というか花子くんはうずくまってツボってるし…。駄目だったかな。
「ごめんなさい。私にそういう力はないよ。その噂は嘘、だと…。」
「そっか!じゃあ噂は嘘なのね!」
全くもう…。噂は簡単に信じてはいけない。
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のんのん - おおお面白いです!いっぱい読みます! (2020年7月28日 16時) (レス) id: 7c57b8ea8a (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 若葉さん» ありがとうございます! (2020年3月4日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 最高! (2020年3月3日 20時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - なおさん» ありがとうございます。 (2020年2月23日 16時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
なお - ノンさん» いえ笑更新楽しみにしてますね! (2020年2月22日 20時) (レス) id: 400d3f0549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノン | 作成日時:2020年2月16日 12時