家庭科室 ページ7
彼女は七不思議、ではなく都市伝説という分類に入る。
彼女の姿を見られることは滅多にない。
だから、Aの姿を見た者はここ数ヶ月の間はいないだろう。
「花子くん!私、お人形さんに会いたい。」
「えぇええぇーー…。」
「何その反応!」
そうやって、今さっき数ヶ月の間見た者はいないと言ったはずだ。
なぜそうやってヤシロはすぐ興味本位で言ってくるんだ!
「ヤシロ、掃除終わってないだろー?」
「お、終わってから!」
現在。黙々とヤシロはトイレ掃除を行っている。いやぁ、助かっちゃう。
「んー。良いけど、結構久しぶりなんだよねー。」
「え?」
「そのお人形さん、滅多に人間とは会わないからさ、大丈夫かなって。」
Aは表に自分の感情を出さない。ま、俺にも対してもまだまだで。
でも同じ女子同士だから大丈夫だろうけど。
*
「終わったー!」
「お疲れー。」
ヤシロはいつもよりもテキパキと手を動かし、掃除終了。
掃除に夢中で俺が話しかけても返事はなかった。なんという集中力。
「花子くん!早速……えーっとどこだっけ?」
彼女の存在は知っているけど場所は知らないか。
「家庭科室だよ。」
「家庭科室!?」
「そ。じゃあ、レッツゴー!」
家庭科室ってあまり怪談みたいなものは無いと思っていたのだろう。
それは違う。結構、学校のどこにでも怖いものはあるのだ。
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のんのん - おおお面白いです!いっぱい読みます! (2020年7月28日 16時) (レス) id: 7c57b8ea8a (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 若葉さん» ありがとうございます! (2020年3月4日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 最高! (2020年3月3日 20時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - なおさん» ありがとうございます。 (2020年2月23日 16時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
なお - ノンさん» いえ笑更新楽しみにしてますね! (2020年2月22日 20時) (レス) id: 400d3f0549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノン | 作成日時:2020年2月16日 12時