だいすき ページ21
「つかさくん、離れて。」
私は彼の肩をぐいっと押す。近いから。
「なんで?なんであまねはいいのに俺は駄目なの?」
「!」
それは、事実だった。
なぜか花子くん…いや、あまねくんの方が安心感というか楽な感じがあり、抵抗という抵抗はしていなかったと思う。
一方、つかさくんは何を考えているかわからない。そして行動が読めない。
そのようなところから、怖さがある。でも、
「…どっちも、駄目。」
「「エッ。」」
2人に対し、恋愛的な好きという感情はない。普通だ。
「私、2人の関係に挟むような立場じゃないから。」
キリッと、ドヤ顔ではないが、スカッとした顔で言い放った。
すると2人は顔を合わせ、目をパチリとした。
「……気付いてないの。」
「…ほんっと、Aって馬鹿だよね。」
「…え。」
なぜ。なぜ、私は2人からそのような言葉を言われなきゃいけないのだろう。
その理由は次の言葉でわかった。
「「俺はAのことが大好きなの!」」
「…え。」
こういうことだ。
「好きでもない人にちゅーなんかしないでしょー?」
と、つかさくん。
「そうだよ。毎日ここに来てるのは好きな人と、より多く過ごしたいからだよ!」
と、あまねくん。
なんというか、彼らの気持ちに気付くことが出来なかった。
相手の感情とかはあまりわからない。たとえ表に出していても、気付くことは出来ない…。
「ご、ごめんなさい。あまねくん、つかさくん。」
謝罪をした。謝罪をしたのはいいんだけど、
「許す!」
「もーかわいいー!」
「!うわっ。」
2人から同時に抱き着かれた。ちょうど首が締まっている。ふんわりと彼らの匂いがして、懐かしい気持ちになった。
そして、話が逸れたことに感謝だ。
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のんのん - おおお面白いです!いっぱい読みます! (2020年7月28日 16時) (レス) id: 7c57b8ea8a (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 若葉さん» ありがとうございます! (2020年3月4日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 最高! (2020年3月3日 20時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - なおさん» ありがとうございます。 (2020年2月23日 16時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
なお - ノンさん» いえ笑更新楽しみにしてますね! (2020年2月22日 20時) (レス) id: 400d3f0549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノン | 作成日時:2020年2月16日 12時