35の作戦 ページ35
「あらら…。寝ちゃった。」
Aが声を出して泣きまくった後。すぐ眠ってしまった。子供みたいだ。
背中を優しく撫でて、今では俺の腕の中でスースー眠っている。
「運びますか。」
「んー。まだもうちょっとこうしておきたいから。」
「わかりました。」
赤葦は俺の様子を察して、チビちゃんやリエーフ、木兎は先に帰らせた。せっかくぐっすり眠っているから起こすのはまずいだろうという赤葦の心優しい行動だ。
「こんな風に寝てるのって久しぶりだな。」
いや、いつも各自分の部屋だし、朝の様子とか知らないけど、最近のことを振り返ると、だ。
1番安心して寝ているのかもしれない。
「黒尾さん。合宿終わってから、どうするんですか。」
と、珍しくツッキーが質問をしてきた。
特に考えは思い浮かべてない。こういうことは、俺が入るべきなのだろうけど、Aに任せている。
もう、作戦とか考えてたりしてな。
「Aさん、今日の朝と大違いですね。」
「だな。まぁあんなのがあったらストレス溜まるわなー。」
Aのことだから“メンタルは強い方だし”とか言い、強がって実際は弱い奴なんだ。
小さい頃からそうだ。男子と喧嘩をして、結局は泣いて帰ってきて。
…なんか思い出すときりがないな。
「2人は先帰ってていいぞー。俺が閉めるから。」
「いいんですか。」
「どうぞどうぞ。」
「じゃあ失礼しますね。」
「はいよー。」
そして赤葦とツッキーも体育館を去って行く。見事にこの広い体育館には俺とAの2人だけとなった。
「起きろー。」
「…んっ、?」
頭をぽんぽんと優しく叩き起こす。Aはなぜか起きるの早いんだよな。
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つーぼ - 最高っす (2020年8月11日 20時) (レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - _柘榴石_さん» ありがとうございます。頑張ってきます! (2020年2月14日 5時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
_柘榴石_(プロフ) - 無理せず自然体で頑張ってくださいね。更新待ってます! (2020年2月12日 20時) (レス) id: 1e4618e274 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - れん。さん» ありがとうございます!!時間があるときに更新します。頑張ります! (2020年1月30日 16時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
れん。(プロフ) - 合格おめでとうございます!いつも楽しく見てます。更新頑張ってください (2020年1月29日 12時) (レス) id: 18f6533485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノン | 作成日時:2020年1月12日 21時