5滴：母親 ページ6
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「ただいまー」
「…おかえり。ちょっと来なさい」
この声の高さ_________低い。怒ってるんだ。
家の中に入ると、リビングからお母さんの声がする。
お母さんが起こっている時は“声の高さ”でわかる。声の高さは低かった。怒ってる。
私は渋々2階の自分の部屋に行かず、リビングへ向かった。
＊
リビングには、お母さん。そして勉強している中学2年生の弟、広樹がいた。
お母さんはソファに座っておりその前にある机には何枚かのプリントが置いてあった。
「！」
わかった。そのプリントは、この前あった定期テストの答案用紙。
この前の定期テストは、赤点は逃れたがギリギリだった。
「お母さん、私の部屋に入った…？」
「えぇそうよ」
この答案用紙は、私の部屋の机に置いていた。
「勝手に入らないでよ」
「アンタがそう言える立場じゃないでしょ！？」
「…」
「なんなのこの点数！赤点ギリギリじゃない！」
「…」
「アンタね…部活もしてるし、両立出来ないのなら部活辞めさせるわよ！」
「！」
部活を辞めさせられる…？
今のあの“嫌な環境である”テニス部を……。
私は、心のどこかで…“辞めてもいい”と思ってしまった。中学からしてきたテニスを。
「ごめん…なさい」
「いい？アンタは進学クラスなの！しっかり予習復習毎日しなさい！」
「…はい」
お母さんが説教する時は“何も反抗できない”。
聞いておしまいだ。
今が反抗期な私は、このテストは“自業自得”だ。
学校で散々“嫌なこと”が頻繁に起き、そのストレスを溜めて“どこにも吐き出すことが出来なかった”。
そのストレスを1秒1分でも消し去りたいが為に、睡眠時間を多くとった。
これらのせいだ。
「はぁ…」
お母さんは溜め息をつき、台所へ向かった。
「広樹ーご飯にするわよー」
「はーい」
母は、私より弟の方が“必要不可欠”らしい。
…ポチャッと水が1滴。
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ノン(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます。私もスガさん大好きですね(笑) (2019年9月16日 15時) (
レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 渚＠俺ﾅｰさんさん» コメントありがとうございます。更新がんばります！ (2019年9月16日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
みな - スガさん大好きです！！ (2019年9月16日 11時) (レス) id: c7efde0d03 (このIDを非表示/違反報告)
渚＠俺ﾅｰさん(プロフ) - 好きです…。こういうお話好きです。更新頑張ってくださいね！ (2019年9月16日 2時) (レス) id: fb112923a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノン
| 作成日時：2019年9月15日 19時
