占いツクール
検索窓
今日:98 hit、昨日:267 hit、合計:63,482 hit

37滴:さようなら ページ38

.





「ごめんな…」


「あ、いえ。私が勝手に来ただけなので…」


「…」









これは勝手に自分がしたこと。先輩がそんな辛い顔をする必要はない。









「1階に行こっか」


「…はい」









まだ人の多い中、私達はエレベーターに乗って1階へと下りて行った。



















私達は改札口のところへ行った。


私は先輩の姿や改札口の先を見ることが出来なかった。泣きたくないと思っても泣いてしまいそうで。私は床をじっと見る。









「Aちゃん」


「は、い……!」









菅原先輩は右手にバッグを持って手が塞がっていた。だから空いていた左手で私の頭の後ろまで回し、先輩の肩にコツンと当たる。









「せ、せんぱ…い。人が…」


「駄目。このままがいい」









目立っている。人目がついている。
先輩はぽんぽんと頭を撫でてくる。









「何回もこっちに帰ってくるから」


「!わたし、絶対“変わりますから”」


「もう十分Aちゃんは“変わってるよ”」









少し耳元で言葉が聞こえ、益々涙が出てきそうだ。









「せんぱ、い…」


「よしよし」


「す、きです。先輩のこと」


「!」


「…ぁ」









自然と出てきた言葉。屋上での先輩の言葉にちゃんと答えないと、と思った。
卒業式でもあまり話せなかったから。




先輩のおかげで“変わること”ができた。

“変わった”というのが実感できた。









「ありがとう…Aちゃん」


「!」









なんだ、これ。


__________先輩も泣いていた。


腕は解かれ、先輩の顔をまじまじと見た。









「ちょ、見ないで!笑顔でお別れしようと思ったのに!」


「ぷっ。あはは!」


「笑わないで!」









ゴシゴシと服の袖で顔を拭く先輩。少し頬や目が赤くなっていた。









「ばいばい、“またね”、Aちゃん」


「はい。“またいつか”」









その“また”という言葉はいつの日になるだろうか。








_______やっぱりこの季節は大嫌いだ。大切な人と“お別れしたくなかった”。






最後は笑みを浮かべてさようなら。

38滴:本当は→←36滴:見つける



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (132 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
314人がお気に入り
設定キーワード:ハイキュー!! , 菅原孝支 , 烏野高校
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ノン(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます。私もスガさん大好きですね(笑) (9月16日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 渚@俺ナーさんさん» コメントありがとうございます。更新がんばります! (9月16日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
みな - スガさん大好きです!! (9月16日 11時) (レス) id: c7efde0d03 (このIDを非表示/違反報告)
渚@俺ナーさん(プロフ) - 好きです…。こういうお話好きです。更新頑張ってくださいね! (9月16日 2時) (レス) id: fb112923a5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ノン | 作成日時:2019年9月15日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。