苦く笑って、ビリビリにして ページ30
『コネシマは悪くないよ。なんにも。皆もごめんね。皆のことが嫌いだって嘘ついちゃった。』
そう言って微笑んだ彼女はいつもの微笑みと同じように綺麗だったが少し苦しそうな笑顔だった。
tn「いや…Aは悪くないで、」
zm「せや、コネシマが悪いんや」
kn「なんやとゾム！」
そう言ってまた騒ぎ出した幹部達を見てAはふふっと笑った。
ut「A！ちょっとこっち来てー」
『はーい！』
Aは鬱先生の元へと行った。
『どうしたの？』
ut「これ」
鬱先生が手に持っていたのは預けていた青い宝石のついたネックレスだった。
ut「僕が誕生日に上げたやつ。預かってたの返すね」
『ありがとう。ほんと頼りになるわー。』
ut「せやろ！」
sha「大先生が調子乗っとるぞ！」
ut「ｼｬｵﾁｬﾝ」
「「きもっ」」
ut「Aこれつけたげるから後ろ向いてや」
『おう』
Aは後ろを向き、この要塞に来た頃よりも少し伸びた髪を少しあげた。
ut「ほい、つけれたで」
『ありがとう。』
gr「A、そのままにしとけ」
鬱先生がネックレスをつけた後グルッペンはそう言ってAの後ろに立った。そしてAの髪をサラリと触り、自身が預かっていた髪飾りで止めた。
gr「これも返しておくゾ」
『あ、ありがとう。グルッペンこんなこと出来たんだ。』
gr「どっかの童帝とは違うからな」
tn.em「ああん？」
gr「なんでもないんだゾ」
tn「ほなそろそろ解散や、まだ仕事残っとるやろ」
トントンの一言でそれぞれ「えー」や「もっと話したいのにー」と文句を言いつつもそれぞれが仕事へ戻ろうとしていた。
『ちょっと待って』
gr「どうしたんだ？」
Aはポケットから白い紙を取り出しそれをビリビリにした。
『私やっぱり馬鹿だわ。こんなのいらなかったのに』
そしてビリビリにした紙を暖炉に投げ入れ燃やした。
『私ね、この要塞から居なくなろうと思ってたの。皆に嘘をついて、とても大事な仲間を傷つけた。でも皆がもう少し居てもいいって言ってくれるならここに居たい。ここは私の帰るべき家だから。』
gr「そんなの…」
「「いいに決まってるやろ！おかえりA！」」
Aはパッと笑った
『ただいま！』
――――――――――
皆さん、あけましておめでとうございます。
なかなか更新できず申し訳ありません。
これからも頑張っていくのでよろしくお願いします。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 326人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シー(プロフ) - 匿名希望ですさん» ありがとうございます！もう随分前の作品にコメントしていただけて本当に嬉しいです！ (2020年10月21日 20時) (
レス) id: 268aa0a0d3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望です - シーさん» とても面白く、私にとっては非の打ち所がない作品です！ちょっと泣きそうになっちゃいました！（あんま泣かないんですがね、、、）それくらい良い作品でした！ (2020年10月21日 16時) (レス) id: f02fd4c99a (このIDを非表示/違反報告)
シー(プロフ) - ひかりさん» ありがとうございます！直しておきます。 (2019年5月8日 13時) (レス) id: a45ec2db1a (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - えーっと・・・あの､リアル人狼ゲーム(笑)1に出てくる役職でおそらくミスであろう箇所がありましたのでお伝えしますと､｢霊能｣と｢霊媒｣は同じ役職です｡どちらかを｢占い｣または｢預言｣などに変更した方がよいと思われます｡長文失礼しました｡ (2019年5月8日 5時) (レス) id: 8c2e85674d (このIDを非表示/違反報告)
シー(プロフ) - 神門。さん» 神門。さんありがとうございます！感動して頂けてとても嬉しいです！ (2019年1月15日 20時) (レス) id: a45ec2db1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
