【d!】さざ波が立つ【合作企画】 (ページ14)

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秘密の恋【em】ページ14

「海ですよ！エーミール教授。」

車の窓から見える綺麗な青色は太陽に照らされてキラキラと輝いている。

「もうすぐ、着きますよ」

と言われてワクワクが止まらなのである。
海とは縁遠い市に住んでいて海に行ったことがなかった。
研究の為とは言えこうやって海に来れたのは幸運ともいえるだろう。

後ろの方で盛り上がる声が聞こえてくる。他のメンバーも盛り上がっているのだろうなと考えていればいきなり車は止まる

「着きましたよ。」

そう言われると着いた途端に車の扉を勢い良く開けて出ていく方々。
其れを他所目に私はそっと降りる。

「眩しい」

車から降りれば太陽の陽射しが目に入る。反射的に目をつぶってしまう。
初めてくる海にワクワクしながら向かおうとするとエーミール教授が一人でトランクの中にいれていた荷物を出している。

「エーミール教授、手伝いましょうか」
「大丈夫ですよ。先に向かっていても平気ですよ」

と微笑むが心配なのでトランクに腰をかけて教授が荷物を出している姿を見えいる事にした。
荷物を一つ一つ丁寧に取り出している。こんなにも暑い中、一人で大きな荷物などを出していれば汗もかくよな。

真っ白な手にヒョロい体つきいつ、骨が折れてもおかしく無いように思えてしまう。

「私も少し手伝いますよ…」

と腰をかけるのをやめて立ち上がりトランクの中に入っている荷物を両手で掴んでは地面に置く。
結構な重さの荷物に重いなんて思いながらも何度も何度も同じことを繰り返している。

最後の一個を出す頃には汗だくになっていた

「ありがとうございました。Aさん」
「いえいえ。エーミール教授。」

と荷物を取り出してからまた、一休みと思いながらトランクに座る。
持ってきたタオルで汗を拭く。
ゆっくりとしていると目の前にエーミール教授が立つ。