【d!】さざ波が立つ【合作企画】 (ページ1)

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波は儚いもの。【os】ページ1

太陽の光が波に反射しキラキラと輝いて眩しい。

波と共に揺れる船の上でこれからの日程を確認していた。

「このペースで行けば明後日にはアベリア国には着くかと。」

os「まだ3日もかかるのか…途中でどこかによる？」

「はっ。1日ほど言ったところに半島があるのでそこに1度。」

os「じゃあ足りないものリストアップしてそこで買えるように調節しといてくれる？」

「了解です。」

アスチベル国外交官であるオスマンは総統であるグルッペンの命令を受けアベリア国との国交を結ぶため船で旅をしていた。オスマンも幹部のためそれなりの戦闘はできる。しかし流石にオスマン1人ではもしもの時に苦戦すると思ったのだろう、彼の隣にはひとらんらんの姿もあった。

os「なぁ、甲板行かへん？」

hi「いいよ。」

2人して海を眺めぼーっとする。心做しかこの度が始まってから2人とも肌が浅黒くなったような気がする。

os「平和やなぁ…」

hi「うちの国だとこんなに落ち着けないよ…」

日々誰かしらが喧嘩しドタバタと騒ぐアスチベル国の城内ではありえないほどの静かさ。正確に言えば船員がバタバタと慌ただしく動くため静かという訳では無いがそれでも静かと感じる。

os「でもなんか物足りん気もするな。ひとらん。」

hi「ははっ、ちょっと分かる」

グダグダと駄弁っていると船員が叫ぶ。

「北北東方向！800メートル先！海賊船を確認しました！」

オスマンたち含め船員達の間に緊張が走る。

os「…俺たちの平和を返して欲しいめぅ～」

hi「ほんと最悪…」