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『……私も土下座した方がいいのかな』
「なんで？？」
土下座の体勢の悠仁を見たと思うと、鞍久がそんなことを言いだす
彼女は土下座する理由もないだろう
足を引っ張ったわけでもないし、どちらかというと活躍していたはず
『気づくのが遅かったからね、あともっといい一言があったと思う』
流石に名前じゃ伝わるものも伝わらない
彼女なりに反省していたのだ
「２人……っていうか皆にはアレに勝てる位強くなってほしいんだよね」
「アレにかぁ！！」
アレ＝漏瑚という認識であっているだろうか
領域展開を行っていたところを見ると相当に強い呪霊だ
特級の中でもかなり上位
「目標は具体的な方がいいでしょ」
「いや何が何だか分かんなかったんだけど」
悠仁がけんなりした顔になっている
領域展開自体を全く知らなかったのであれば、分からなくて普通だ
初めてのときからしれっとしていた鞍久の方がおかしい
もっと驚いてしかるべき
「目標を設定したら後はひたすら駆け上がるだけ。ちょっと予定を早めて、これから一月映画観て僕と戦ってをくり返す」
「先生と！？」
「その後は実戦、重めの任務をいくつかこなしてもらう。基礎と応用をしっかり身につけて交流会でお披露目といこうか」
こうしているとちょっと先生っぽい
もちろん常に先生のはずだが、普段がアレだからどうしてもらしくないのだ
「はい先生！！」
「はい悠仁君！！」
「交流会って何？」
「……言ってなかったっけ？」
いつも通りだった
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作者名：kuro | 作成日時：2021年7月18日 15時
