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見学 ページ22
「課外授業、呪術戦の頂点「領域展開」について教えてあげる」
これに鞍久が巻き込まれたのは【偶然】だった
正しくは偶然ではないのだが、傍目には偶然だったので、ここでは【偶然】と表記する
彼女は悠仁と映画を見ていて、そこに悟が来た
トべばそこは漏瑚のいる湖だった
それだけ
「見学の虎杖悠仁君と鞍久Aちゃんです」
目隠しで分かりにくくはあるがにっこにこの悟
何を考えてるのか
対して漏瑚は余裕がない
本人は言われてもけして認めないだろうが、既に２度吹き飛ばされている
元気満々とは言いがたい
片方は宿儺の器、もう片方は……
情報のない呪術師の娘
娘の方はおそらく気にしなくていい
おかしな格好をしてはいるが、大した呪力は感じない
問題は宿儺の器の方だ
こっちは今殺せない
こちらのことを知っているわけではないだろうが、果たして
「なんだそのガキどもは、盾か？」
「盾？違う違う、言ったでしょ見学だって。今この子たちに色々教えてる最中でね。ま、君は気にせず戦ってよ」
水の上に立っている、というよりは無限の上に立っている、みたいな
悠仁が訝しんでいる横で鞍久が興味深げに眺めていた
「大丈夫でしょ、だって君弱いもん」
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作者名：kuro | 作成日時：2021年7月18日 15時
