93 ページ3
〈晋助side〉
『えっ………しっ晋助…?』
障子の前で立ち止まり、俺を泣きそうな目で見てくるA。
俺は痛い体を起きあげた。
晋「俺以外に誰がいんだよ。」
わざと意地悪っぽく言うと
『やっと目覚めた…!』
飛びついて、Aにギュッと抱きしめられた。
久しぶりに感じるAの体温。
そんな事を思っていると耳元で聞こえたのは
『ごめんなさい…!本当にごめんなさい。』
__と、Aの謝る声。
『私のせいで晋助を死の境目まで追い込んでしまった。私のせいで晋助の大事な人生無駄にしちゃった。自分のせいでっ…!
本当に…
ごっごめん…なさい…!!』
抱きつくのをやめ、深々と泣きながら謝るA。
ッタク…
生き返ったかと思えば、出だしから重い話じゃねェか。
晋「___許さねェ」((ボソッ
呟く言葉がAにも聞こえてたんだろう。
自分は覚悟してました。
的な顔をしていやがる。
Aは俺から離れて、隣で畳の上に正座。
晋「A…
言っとくが俺ァ
自分の命なんざ戦に出た以上捨ててるもんだ。
いつこんな事があってもおかしくない状態。
次は死んでるかもしれねェな。
だからあん時、Aのことが嫌いになっていたら
俺ァ絶対ェ言わなかった…___」
そう、正直アレはガチで逝くかと思っていた。
だから伝えた。
もう、我慢は出来ねェよ。
ここまで来たら。
晋「俺ァAが思っている以上に
Aの事が好きだ。
先生がいた頃から。
だが、ずっと伝えちゃならねェと思ってた。
この関係が崩れるのが怖ェからだ。
それと互いにいつ死んでもおかしくない状態に俺らはいるから。
ここまで俺の思う気持ちが分かった上でテメェはまだ言うか?
俺ァな、自分のモノにしてェ…
Aを…。」
434人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おうの。(プロフ) - のぶめさん» 返信遅れてごめんなさい!感想ありがとうございます!なかなか出来ていませんが、今後とも更新頑張ります! (2018年7月11日 1時) (レス) id: 1f1458b649 (このIDを非表示/違反報告)
のぶめ - やっぱり、銀さんと夢主ちゃんの、話がとっても面白いです!! 更新、がんばってください!! (2018年5月27日 23時) (レス) id: 4aa4850497 (このIDを非表示/違反報告)
おうの。(プロフ) - 銀魂LOVE♪の神紫ダヨさん» リンゴジュース拭いてください!www頑張って更新します! (2018年4月30日 14時) (レス) id: e60eda40b6 (このIDを非表示/違反報告)
銀魂LOVE♪の神紫ダヨ - (ブフォォォー?!)ゲホゲホ晋助の言葉見たとき口からリンゴジュース吹き出しましたアハハ...更新待ってるヨ? (2018年4月29日 21時) (レス) id: 85fc3d6f11 (このIDを非表示/違反報告)
おうの。(プロフ) - nekosugiさん» 晋助かっこいいですよねー!ものすごく好きですwww (2018年3月31日 21時) (レス) id: e60eda40b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おうの。 | 作成日時:2018年3月23日 23時