及川選手 ページ6
Aside
忘れもしない、中2の夏
兄の仕事について行った私が、蒸している体育館の中で見た1人のバレー選手。
セッターとして、スパイカーの力を最大に引き出せる腕を持っていて、私が見たその試合ではベストセッター賞を取っていた。
プレースタイルは、超攻撃型セッターであり、相手の弱点を鋭く突き、選手翻弄するスタイルが特徴だ。
でもそれは天才だから出来る訳ではなく、努力したから、また仲間がその力を引き出してくれたから出来たものだと、
賞をもらった後のインタビューで言っていた。
見れば見るほどすごい選手だと、中2の私は思った。
そして何千人といる男子プロバレーボール選手の中で、自分が一番応援したいと思うような存在になった。
それは、今目の前にいる___
『お、及川選手…!?』
及「やっほー、Aちゃん!
会いたかった〜!」
及川徹選手だ。
.
仕事終わり
車の中でマネージャーさんの、花巻さんから“今日この後暇?” と言われた。
『仕事ですか?』
花「違う違う。」
運転しつつ、バックミラー越しに目が合う。
花「黒崎Aに折入って頼みがあんだけど。」
『頼みですか?』
花「うん、頼み、仕事じゃなくてプライベートで。」
『あ、はい。』
花「ぶっちゃけ俺的には断って欲しい。」
『え…?折入ってではなかったですか?』
花「折入ってなんだけど、何というか…違うんだよなぁ。」
『は、はぁ…?』
花「あー、言葉にするのは難しい…」
『よく分からないですけど、頼みって?』
花「えーっと、」
____会いたいって言ってる奴に会って欲しいんだけど
.
東京駅からさほど遠くない、高級焼肉店に来た。
初めて来る空間に物凄くソワソワする。
店の中に漂う、お肉の匂い。
今朝から何も食べていない為、お腹が鳴らないよう、お腹を凹ませた。
店の人から私達を個室へと案内してもらった。
個室のお座敷なので、靴を脱ごうと下を見たら男性用の靴が一足あった。
もう来てるんだ。
“言っとくけど、帰りたいと思ったらすぐに帰っていいから。”
と、言って花巻さんが先に入る。
一体誰が来ているのだろう。
靴脱いで個室に入り、扉を閉めると…
「やっほー!」
『お、及川選手…!?』
そして、ようやく冒頭に戻る。
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お と め。(プロフ) - ぅゅ??さん» 気にいただけたようで本当よかったです!私も書いてて楽しかったです💕 素敵なリクエストありがとうございました! (2022年9月26日 21時) (レス) id: bb9c0f9b31 (このIDを非表示/違反報告)
お と め。(プロフ) - りんごさん» そう言っていただけるととても嬉しいです!!書いた甲斐がありました!!りんごさん!リクエスト今書いている最中なので、もう少し待っていただけると嬉しいです🥺 (2022年9月26日 21時) (レス) id: bb9c0f9b31 (このIDを非表示/違反報告)
お と め。(プロフ) - りんごみずさん» お返事遅くなってすみません💦 そう言ってもらえてよかったです!リクエストありがとうございました! (2022年9月26日 21時) (レス) id: bb9c0f9b31 (このIDを非表示/違反報告)
ぅゅ??(プロフ) - めちゃくちゃいいお話😍 (2022年9月26日 7時) (レス) id: c89b33c6d3 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 休日の話読まさせてもらいました!!ほんとに最高です!!次回も楽しみにしてます! (2022年9月24日 20時) (レス) @page20 id: 28c5113cae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お と め。 | 作成日時:2022年2月26日 17時