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ドラマを見終わったら、お昼寝タイム。
…に、入るのは侑の方だ。
『あ、また掛け布団落としてる。』
風邪引いても知らないよ、と小声で言って掛ける。
ここでAがお昼寝タイムに入らないのは、遅くまで寝ているからで。
Aより早く起きて、ランニングしに行った侑は、休日の大体3時頃に疲れのピークが来るせいか、眠りに入る。
侑が寝ている間、Aはまだやっていない家事をして、終わった後は読書タイム。
侑が寝ているお腹あたりで床に座り、ソファーを背もたれにし、コーヒーを飲みながら読書。
ではなく、漫画を読む。
来年、その漫画の実写映画に出演が先日決まったA。
しかし、Aはその漫画を読んだことがなく、出演が決まったその日に漫画を全巻買い、今読んでいるところだ。
主人公はバスケットボール選手を夢見る、天真爛漫の男子高校生。
Aは主人公の良き理解者である女顧問役だ。
読めば読むほど面白く、熱くなり、しまいには主人公に感情移入をしてしまう。
『この主人公、なんだか日向くんみたいじゃない?』
『…って。
あ、そーだ、寝てたんだ。』
侑は高3の頃読んでいたらしく、Aより詳しい。
そんな彼に共感を求めようと声をかけたが、侑は寝てるんだった、と彼の気持ちよさそうな寝顔を見て我に返った。
『憎たらしいほど綺麗な顔。』
漫画を机に置き、優しく侑の頬に触れる。
『どうして同じ化粧水使ってるのに、侑の方が綺麗なの。』
Aが使っているスキンケアを一緒に使っている侑の方が肌触りがとてもいい。
私は美容液も塗っているのに。
といいながら軽くつまむ。
『ふふ、変な顔。』
間抜けな顔で面白くなったAは調子に乗り、もう片方も摘もうとすると
「寝込みを襲うとはええ度胸やなぁ。」
『! 起きてたの?』
「今起きた。
で、旦那の憎たらしくて綺麗な顔で遊んでどうやった?楽しかった?Aちゃん。」
『今起きたの嘘じゃん。』
軽く睨むと侑はAを抱き寄せた。
抱き寄せられながら、狭いベッドで2人、向かい合って横になる。
「寝込みを襲ったお仕置きしてもええ?」
『だーめって言ったら?』
「無理矢理お仕置き決定や。」
『私に拒否権ないじゃん。』
「そりゃぁ仕方ないなぁ。」
『もう。』
「で、お仕置きは…」
“Aから俺にちゅー10回して。”
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お と め。(プロフ) - ぅゅ??さん» 気にいただけたようで本当よかったです!私も書いてて楽しかったです💕 素敵なリクエストありがとうございました! (2022年9月26日 21時) (レス) id: bb9c0f9b31 (このIDを非表示/違反報告)
お と め。(プロフ) - りんごさん» そう言っていただけるととても嬉しいです!!書いた甲斐がありました!!りんごさん!リクエスト今書いている最中なので、もう少し待っていただけると嬉しいです🥺 (2022年9月26日 21時) (レス) id: bb9c0f9b31 (このIDを非表示/違反報告)
お と め。(プロフ) - りんごみずさん» お返事遅くなってすみません💦 そう言ってもらえてよかったです!リクエストありがとうございました! (2022年9月26日 21時) (レス) id: bb9c0f9b31 (このIDを非表示/違反報告)
ぅゅ??(プロフ) - めちゃくちゃいいお話😍 (2022年9月26日 7時) (レス) id: c89b33c6d3 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 休日の話読まさせてもらいました!!ほんとに最高です!!次回も楽しみにしてます! (2022年9月24日 20時) (レス) @page20 id: 28c5113cae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お と め。 | 作成日時:2022年2月26日 17時