Kz短編集

王様ゲーム#3 ページ4

「おーさまだーれだ」

さっき笑いすぎて、ツボが浅くなったのかそれだけで爆笑するみんな。

私もそのうちの1人。

と、気を取り直して、カードを見る

[3番]

3番かあ。当たったら怖いなあ。

ドキドキしながら王様の発表を待つ私。

「あ、俺だ」

翼が手を挙げた

その顔にはニヤニヤと企みの笑みが。

怖い。さっきの仕返ししそう。

みんなもそう思ったのか、笑いを封じ込める。

「じゃあー4番がコンビニまでこれをかぶって行く」

そう言って取り出したのはうさぎの耳のカチューシャ

よ、よかった。4番は、、、

と、辺りを見渡すと、固まっている人が1人。

若武、、、、、、


もう吹き出して笑ってるみんな。

私も笑いそうで、必死に口をつぐんだ。

翼の悪魔の笑みに若武は参ったというように手を挙げた

そして翼が若武の頭にうさぎのカチューシャを着用。


でもその姿は普通に可愛かった

でも、コンビニまでこれは、、、ね。


私は哀れみの笑みを若武に投げかけた。


そして10分後


若武がTwitterの画面が写ったスマホを片手うつむきながら帰ってきた。


私達はなにがあったのかと思い、若武とGoogleで検索


すると


「若武君うさぎの耳つけてる！」

「かわいい！」

「さすが！似合う！でも面白い笑笑」


Twitterで若武の画像が拡散されていた。


若武もそれを知ったのか、Twitterの画面
を開いたまま固まっていたみたいだった



若武どんまい。


私はうなだれている若武を写真に撮って拡散する翼達を苦笑いで見ていた



翼の恨みは深い。



若武がそれを身をもって知った瞬間だった

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