明日はきっと虹が見えるよ＿秘密から始まる物語＿

#12フワフワ ページ15

私は部屋に入ってピシッと正座して

2個あったダンボールのうちの1つのダンボールを開けた

「わぁ」

ダンボールの中に入ってたのは色とりどりの封筒。

そして私の写真が貼ってある色紙。

みんなの思いがビシビシと伝わってくる

私は破かないようにそーっと封筒を開けてみた。

当たり前だけど、中に入ってたのは便箋。

でもこんなびっしりと文字が書かれている便箋、貰ったことない

ちょっと泣きそうになりながら文字を目で追った

内容は 「これから彩ちゃんを見るために二コロン買います！」「彩ちゃんの笑顔を見て頑張ってます！」というものだった

最後には「彩ちゃん大好き！」

とハートマーク付きでかかれていた。

「彩ちゃん大好き、、、」

ここしばらく言われてなかった言葉に涙があふれる

ファンレターってこんなに感動するものなんだ。

雑誌でよく「みんなのファンレターのおかげで頑張れてます！」

っていうの見るけど

そんなのファンを集めるための嘘だと思ってた。


でもこうやって初めてファンレターを貰って

本当に嬉しい。


私は残りの手紙も全部読んで、色紙は部屋の壁に飾った

窓を見るともう真っ暗。時計は夜の9時を指していた


ふともう1つのダンボールに目が止まった

でも

もう1箱は、また今度読もう。

すぐ読んじゃうのは、なんだかもったいない。

私はダンボールを部屋の隅に置いて部屋を出た




まだ心がフワフワしてる。

KZで活動してる時とすごく似てるけど、それとも違う。

もちろん恋とも違う。

人の役に立てたっていう達成感？


考えても考えても答えは出ない。
でも、今はそれでいい。

私は誰かにこの事を話したくて階段を駆け下りた

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