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冴side

「にーちゃん!」
「凛。」
凛が駆け寄ってくる。俺はそれを受け止め、凛の頭を撫でた。

「Aはどうした?」
「Aちゃん?Aちゃんならあっちにいるよ!」

凛が指差した方を見ると、そこにはAがいた。
Aはこちらに気付くと、小さく手を振ってくれた。俺もつられて手を振る。


・・・俺と凛は、ブサイクらしい。物心ついた時からずっとそう言われてきた。

虐められることもあった。
あの肥えた身体も。丸い顔も。たらこ唇も。俺には無いものだった。せめて太ろうと思っても、俺の体は太りにくい体質らしく、全然上手くいかなった。

・・・だから、俺には友達なんて1人もいなかった。でも別に気にしては無かった。
そういう運命なんだなって、そう思ったから。

でも。

あいつは、Aは違った。俺のことを見ても、ブスだと言わなかった。それどころか、カッコいいと言ってくれた。こんな俺を、褒めてくれた。
初めは、変なやつ。そう思った。でも、一緒にいるうちに分かったんだ。
ああ、こいつは本当に俺のことを見てくれてるんだって。他のやつらと違うって。それからは、もっと好きになった。
Aは初めてできた、友達だった。

サッカーだって、Aがカッコイイと言っていたから始めた。
別に体を動かすことは嫌いじゃない。
そして気づいたら、周りより遥かに上手い選手になっていた。その事に嫉妬したのか、虐めは更に酷くなって言ったけど、Aが俺の事を応援してくれてると考えたら全然辛くは無かった。

幼稚園を卒園してからも、ずっとサッカーは続けた。Aと小学校は違ったけど、頑張ればAが見てくれる。それが嬉しかった。

だからさっきも。カッコつけて俺だけみてろってAに言った。あいつは鈍感だから助かったけど、あの時の俺の顔・・・。真っ赤だった。



今になって気付いた。
・・・これは、恋だ。


「にーちゃん?」

凛が急に無言になった俺を心配そうに見つめた。
俺はハッとして凛を見つめた。・・・ぼーっとしてた。

「なんでもない。行くか。」
「うんっ!!」

凛は笑顔で返事をする。

別にAに思いを伝えるのは今すぐじゃなくても良い。それこそ、俺が世界一のストライカーになったら。Aを迎えに行こう。

俺は凛の手を引いて、Aの元へ向かった。


冴side終了

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の〜さん(旧もこ)(プロフ) - 私ブルロのキャラ全員推しなのと愛され大好物なので嬉しいです!出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください!楽しみにしてます! (11月19日 8時) (レス) @page8 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
アムス - 美醜逆転に最近ハマったきっかけがこの作品なんです!!投稿楽しみに待っています_(:3」∠)_ (7月9日 20時) (レス) id: 9e21e9a7d9 (このIDを非表示/違反報告)
シェラ(プロフ) - ぴみさん» ありがとうございます!凛ちゃんの可愛さは万国共通だと思いますまじで。(黙れ)これからも頑張ります!! (2023年3月24日 15時) (レス) id: c2cb4d5a5b (このIDを非表示/違反報告)
ぴみ - めっちゃ好きです!凛ちゃん可愛い!これからも頑張って下さい!! (2023年3月24日 15時) (レス) @page13 id: a370e1aadc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シェラ | 作成日時:2023年3月23日 0時

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