呪いの神子 ページ19
「…領域…展開」
虚ろな目で、そう呟く、彼女の目はきっと何も見逃さない、彼女は何も、誰も逃さない
領域内はまるで彼女の心境の様、真っ白で透き通っていてどこまでも遠くまで見える、そして、綺麗な琥珀色の瞳がいくつも周りにたくさんあった。
夏油は感動と喜びで笑い叫んだ、若干16歳の少女がこんな力を持っているからだ。しかも、呪術について知ったのもたった約一年前の話
純粋で白い心であったからこそ、この業界に染まるのも早く、そして彼女自身の縛りも並みの人間ができるものではない
「これで、夏油さんも逃げられへんなぁ…」
君が悪いほどの真顔で、大きく目を見開いている、口から垂れる血を拭い、広角を上げた。
「君は白い天使に見えた悪魔…まさに堕天使だ。」
その例えが可笑しいらしく「ふふっ…ふふふっ…！」と、肩を震わせながら笑う
「堕天使なんて可愛いいもんやない、ウチは友達3人を売って、式神まで呪った正真正銘の悪魔…」
彼女は大太刀を構える、その姿の後ろに、天狗の姿がチラつく、彼女の力が戻ってきている事を意味していた。
「やっぱり、君も欲しいなぁ…」
勝敗は見えていた。それでも立ち向かわないといけない時がある、そんなの分かってた。
ただ。まだ高校生の私達に、生死をかけた戦いを仕掛けるこの業界、やっぱりどうかと思う
「っ…！？」
「おやすみ、A、ゆっくり眠って」
あぁ…案外、嫌な事も最期にはいい思い出に思えるんだな
普通の家で普通に一番上に生まれて、幼稚園に普通に通って、小学校へ通い始めた頃から周りについて行けなくなって基本一人で浮いていた。中学校もそうだ。嫌なことだってたくさんあった。だけど、友達がいなかったわけじゃない、少なかったけど沢山楽しい事もした。
取り返しのつかない事もしてしまったけど、今思えば…いい人生だった
乙骨、逃げろ…
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梟(プロフ) - 面白いですね！好みどストライクでした！更新お願いします！！！ (2019年2月28日 18時) (
レス) id: 418ddfb590 (このIDを非表示/違反報告)
ゼリー(プロフ) - この作品めっちゃ好きです！！更新お願いします！ (2018年8月22日 0時) (レス) id: ca55176d45 (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - 呪術廻戦めっちゃ好きです！これからも更新お願いします。!!! (2018年7月20日 20時) (レス) id: bd034a3b9d (このIDを非表示/違反報告)
チロル2 - すっごく面白いです！更新頑張ってください！ (2018年7月20日 8時) (レス) id: df8d01df11 (このIDを非表示/違反報告)
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