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天狗 ページ2

「ふんっ」

片手に持った葉形の扇を一振りすれば、霊達は吹っ飛ばされる、その光景をじっと見ていた。

「へぇー、噂には聞いていたけど、本当に綺麗な目をしているね」

「わっ…!?」

別の男性の声が聞こえたかと思えば、白いふわふわしたものに抱えられる

「おっと…別に俺は彼女を食おう、て訳じゃ無い、ただ。安倍晴明の子孫がどんなものか見に来ただけさ」

「なっ!?」

天狗の腕から奪い取られ、今度は男の顔が目の前にくる、漫画のようなことがいっぺんに起き、よくわからない

「へぇー…この眼、呪いが宿ってるね…」

じっと瞳を見つめられる、そして、情報が私の目に映し出された

「…優しいヒト…けど、闇が深い」

「ふーん…」

「おのれ…!」

「君の主人、本当に安倍家の遠縁?当主の娘より素質あるけど」

天狗がAを取り返そうとすると、男は音もなく消え、背後に現れる

「君の目は何処まで見える?」

「悟」

男の目の色が変わる

「ちょっとお遊びが過ぎたか、なめていたようだ」

その言葉とともに、彼から何も感じ取れなくなる

「君は素晴らしい呪術師になる」

「!?」

男が手を挙げると、辺りの霊がどんどん吸い込まれていく

「どうだい?俺と一緒に世界を…」

暴風が横切り、男は壁にめり込む

「悪しき道へ誘う気か、貴様」

「悪しき道なんて心外だなぁ…呪術師だけの世界にする、ただそれだけさ」

天狗はAの前にしっかり立ちふさがり、もう渡さないよう、男から目を離さない

「今日は君の保護者がいるからこれくらいにするよ」

首をコキコキ鳴らし、服についた埃を払う

気がつくと、夕焼けが旅館に差し込み、嫌な気配も消え、天狗も男もいなくなっていた。勿論、あの女将も

「…!?」

膝から崩れ落ちた。目の前にある光景を、私は一生忘れられないだろう

指先に触れる液体、そして三体の肉片、今日出会った男の事も

陰陽師→←霊感



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(プロフ) - 面白いですね!好みどストライクでした!更新お願いします!!! (2019年2月28日 18時) (レス) id: 418ddfb590 (このIDを非表示/違反報告)
ゼリー(プロフ) - この作品めっちゃ好きです!!更新お願いします! (2018年8月22日 0時) (レス) id: ca55176d45 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 呪術廻戦めっちゃ好きです!これからも更新お願いします。!!! (2018年7月20日 20時) (レス) id: bd034a3b9d (このIDを非表示/違反報告)
チロル2 - すっごく面白いです!更新頑張ってください! (2018年7月20日 8時) (レス) id: df8d01df11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふじょし x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月9日 7時

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