マザコン美少女は今日も今日とて実況中 (ページ10)

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第8話　第3ステージページ10

Noside

「第3ステージは恋愛育成シュミレーション『ときめきエッグ☆ムラサキノウエ』～

この卵から生まれる少女を育成し

学園のアイドル源氏ヒカル君との恋を見事成就させてください」

「おや…屋外なのに空気が悪い」

第3ステージの内容で空気が悪くなっているなか
キラキラ目を輝かせているのが3人。

「すげー！恐竜の卵みたいです」

『パカちゃんパカちゃん！中身は！中身は！？
鳥とはできかたが違いますよね？どのくらいのスピードで細胞分裂がおきて臓器が形成されるんですか！？心臓は！？血管は！？』

「アルパカ君！ドリルを貸してくれたまえ
中身もぜひ観察したい」

「ダメですよ～
少女の素が流れ出てしまいます」

「少女の素！？」

「さて実況者数は4名以上今回上限は設けません

自薦他薦いかようにでも

じっくり話し合ってお決めください」

「育成ならそいつだろマメ女」

「……」

伊奈葉がすすす…と入出の後ろに隠れた。

「マメツキを…呼びましたね」

「呼んでねぇ」

「あとは恋愛ゲームだと逢河さん…」

スタイリッシュに立っているが寝ている。

「……だ…大丈夫かしら…」
「マキマキせめて瞼を閉じたまえ」

「立候補なかったら俺また参加してみたいです」

「懲りてねーなこのバカ…」

「アンヤ君もいかがですか
ともに源氏君を口説きましょう！」
「ヤロー口説いてどうすんだよ」

駆堂が何かに気づいたようだ。

「アカツキ止まれ動くな」
「？はい？」

入出の頭の上になにかが乗っている。

それを駆堂はべしといい音をたてて
はたき落とした。

パカに羽がはえている。

「きもっ…気持ちわりい！！」

同感だ。

「おや珍しい
こちらは『パカメラ』でございます」
「パカメラ？」

「13番街の至るところに生息する撮影ロボットで
目がレンズになっております

街の常設カメラをメインとするならこちらはサブカメラ

屋外での撮影はもちろんのこと
追尾機能がございますのでより臨場感のある撮影が可能なのです」

「カメラ！？これカメラですか！？」

入出と路々森がパカメラを観察している。

「手触りや見た目にもこだわっております

そう…まるで
いつもそばにワタクシが…」

気色悪い。
「潰せ」

「なかなか人に慣れない生物なので
こうして寄ってくるのは珍しいですよ

通常はストーキングと盗撮を好むので…」

更屋敷の足元でカシャカシャと盗撮している。やめとけ。殺されるぞ。

ぎゅーーー

ほれみたことか。