第15話 ページ18
Noside
13番街ヘイアン通り
一同は源氏のいる聖シキブ女学院に向かっていた。
「あれ？
おはようございまーす」
聖シキブ女学院の門の前に待っていたのは路々森と更屋敷だった。
二人とも聖シキブ女学院の制服に身を包んでいる。
「応援にきたぞ♪
恋愛ゲーなのに花が足りないとおもってな！」
ツムギが犬のように二人に近寄る。
『ユズちゃん！会いたかったですー』ギュー
「おーボクもだぞ！」ギュー
『カリンちゃんも！好きです』ギュー
「あ、ありがとう」
更屋敷が心なしか嬉しそうだ。
「テメーらなあ…」
「うお！？すごいコができたな！」
ムラサキの存在に気づいたようだ。
「ムラサキといいますぅ
はじめますて…」
「うんうん
いいコじゃないか」
「「『そうでしょう』」」
3人で同じポーズをして目をキラキラ輝かせている。ツムギ可愛い。
更屋敷がじーっと入出と路々森を見る。
路々森と入出について色々考えているようだ。
そんな更屋敷の視線に気づいた入出。
「カリンさんも来たんですね」
「む…無理やり連れてこられたのよ
あとあんまり話しかけないで
あんたのせいで散々だったんだから…」
昨日何かあったらしい。
「ずどーん」
路々森が更屋敷にハートを飛ばしながら抱きつく。
「あっきーボクたちね！
昨日一緒に露天風呂に入ったんだ」
「え」
「…眼福だったぞ」
更屋敷の首元に顔を寄せる。
「ユズ先輩ほんとあの…
ぶっとばしますよ」
「羨ましいだろう」
「はい」じー…
ズン
入出の顔面を殴りつけた。
恐ろしい。
「なにしてんだあいつら…」
駆堂が門内に踏み入れた瞬間ｻﾞｯと何者かが道を塞いだ。
＜ここは聖シキブ女学院不審者を排除する＞
「ああ？うちの子のどこが不審だ殺すぞ」
『そうです！ムラサキのどこが不審なんですか！』
ムラサキは冷や汗をかいて怯えている。
＜ここは聖シキブ…女学院
男子禁制である＞
「ぎゃ」
ひょいと軽々駆堂が持ちあげられる。
『あ！アンヤさんに触らないでください！』
「下ろせテメ…まじぶっ殺す」
「アンヤ君！」
「返してください」オロオロ
『離してください！』トテトテ
ツムギは懸命に走っている。…つもりだ。
「アンヤ君返して…」
『待っ…ハァ…待って……！』トテトテ
ツムギには運動神経と体力がない。
ピンポンパンポーン…
＜第3ステージ駆堂アンヤ失格＞
ツムギは涙目になっている。
アンヤ君＿＿＿＿＿！！
アンヤさん＿＿＿＿！！
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
プリンの詰め合わせ
ラッキーパーソン
マキノ
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作者名：奈無 x他2人 | 作成日時：2018年1月21日 18時
