第13話 ページ16
Noside
ツムギは今、伊奈葉と夕飯を作ろうとしている。
『ヒミコちゃん！私は何をすればいいですか？』
「じゃあ私がお野菜を洗うので切ってくれますか？」
『わかりました！』
ツムギは包丁を逆手に持って野菜に勢いよく降り下ろした。やり方が違うと思うぞツムギ。
ドスｯ！
包丁が野菜を貫通してまな板に突き刺さっている。
「ツ…ツムギさん…？」
『なんですか？ヒミコちゃん』
「…私がお野菜を切るので
ツムギさんはお湯を沸かしてくれますか？」
伊奈葉が動揺している。
『わかりました！』
今度は簡単だしできるだろう。
「ツムギさんそれは…っ！」
バゴンｯ！
「……」
『ケホッケホッ』
「おい！どうした！今すげー音したぞ！」
その後ツムギは台所出入り禁止になった。
「好き…」
「嫌い…」
「好き……」
現在は入出と共にアフロをコロコロしている。
「はあ…」
ムラサキは外を見ている。
「ムラサキどうしました？元気がないですね」
『外を見つめてどうかしたんですか？』
「…おっとさんおっかさん
あたす病気かもしんねぇ…」
「えっ」
『…？』
「もうずっとね心臓が痛いの…
狭心症か…大動脈解離かもしんねぇ…」
「そ…それは健康時に読むとかえって不安になる家庭の医学本…」
『もし本当なら大変です！血管が脆くなっているか剥離しているので血管が詰まったり破裂したりしないうちに何とかしないと！』
「一大事です！もう１人のおっかさん！」
「『おっかさん！』」
「はーい」
「ムラサキ具合が悪いみたいです
熱っぽくて動悸も激しいみたいで」
「えっ…風邪でしょうか…」
『うーん…でも風邪とも病気とも症状がちょっと違う気が…』
伊奈葉はムラサキと額をごちんと合わせ、ツムギは悩む動作をする。
逢河が帰ってきた。
「あマキノさん
お夕飯食べますか」
逢河はこくんと頷く。
「！！！」
「心臓が…っハートが痛いのおおおぉぉ」
「「『ムラサキ____________！？』」」
「獣医！獣医！？」
『医者と獣医どっちなんですかね…！？』
部屋の外では駆堂が黙々と食事していた。
(つっこまねーぞ俺は…)
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
プリンの詰め合わせ
ラッキーパーソン
マキノ
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作者名：奈無 x他2人 | 作成日時：2018年1月21日 18時
