【名探偵コナン】ケセラセラ

38話　殺人者だよ ページ41

ポツポツと話し始める井上

彼は2年前付き合っていた彼女と
二人で免許を取りに来ていた

しかし彼女が路上乗車の時
事故を起こして亡くなった
その時横に乗っていた教官が上田教官だった

教習車には教官が危険を察知したとき止まれるれるように
助手席にもブレーキが設置されている
しかしブレーキを踏まず彼女を見殺しにしたと

彼は言う

敢「お前な、あれは『ただの不幸な事故だろ』…」

大和警部の言葉を遮る

『事件が起きてすぐ受付の事務員に聞いたけど
　彼女が事故を起こした場所は坂道の交差点。
　そして彼女もMT車だった。
　坂道発進はサイドブレーキを引いたまま行い
　ペダル操作をミスしても後ろに下がらない。

　でも彼女は
　サイドブレーキを引いていなかった。
　教官はそれに気が付かなかった。

　そして歩行者信号が変わり
　発進の準備でクラッチを半クラまで上げたとき
　少しの誤差で車が後退し、
　後続車にぶつけないようアクセルを踏んだ。
　そんな焦った状態でましてや教習生が
　その場に留まることは難しい。

　勢いで踏んでしまったアクセルのせいで
　車は急発進し、まだ赤信号だった交差点に侵入。
　そして直進車が運転席にぶつかった。

　これのどこが見殺しなんだ？』

私の見解に言葉が出ない彼

井「で、でも！！」

『でもじゃねぇよ。
　あんたはただ行き場のない悲しみや怒りを
　担当していた上田教官に募らせ
　暴走し殺害した。アンタもかけれなかったんだよ
　自分の心にブレーキを。
　そんなアンタはただの殺人者だよ。』

そのブレーキをかけれていたら
変わったかもしれないのに

井「ッ…ご、ごめんなさい…ごめんなさい」

霞む声で謝り続ける彼
刑事に連れられパトカーに乗せられる

『………言い過ぎた』

田「真顔で淡々と話すのはやめような。俺も怖かった」

『スマン。』

敢「アンタ警察の俺らより警察だったぞ」

高「まさしく一張一弛ですね」

田「一張一弛？」

『厳しく接したり優しく接したりする。
　そんなたいしたもんじゃないですよ、私は』

ただ。行き場のない怒りを持つってことが
どんなに苦しいかをしってるから。

敢「大人だなってことだ」

大人って

『私まだ高校生ですけどね』

敢・高「「はっ・えっ」」

『えっ』

事情聴取しっかり聞けよ。

てっきり二十歳超えてんのかと

大和警部？？




高「……」

敢「未成年は犯罪だからな」

高「…知ってますが」

敢「そうかよ(こりゃ大変だな譲ちゃん)」

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