【名探偵コナン】ケセラセラ

25話　スミマセンでした。 ページ27

悶絶する男を見下したかのように見る

『私のワルサーP38を拉致った罰だ』

その後風見さんが呼んだ別の公安の人たちが来て
男は回収されていった

そして

風見さんも含め公安の人たちが
顔を青くし私に哀れみの目を向ける

なぜか？

それは…

降「おい。聞いているのか」

諸「答えてくれる？Aちゃん」

この二人が背後にゴゴゴっという
効果音をつけ腕を組み
正座をさせられている私の前に立っているからだ。

『ス、スミマセンでした。』

冷や汗をかきながら呟く

降「あﾞ？」

こっわ!?

ポンッ

？

肩に手を置かれその持ち主を見る

『ヒッ』

メチャクチャいい笑顔の諸伏さん

これはあれだ

キレてる。

ガチでキレてる顔だ。

ニコニコしてるけど
額に青筋浮かんでんもん。

ギギギっと

首を回し風見さんや公安の人たちに
助けて。と目線を送る

だが皆
目を伏せて無理だ。と首を小さく振る

ガシッ

降谷さんに頭を鷲掴みにされ
前を向かされる

降「どこを見ている。随分余裕だな」

『イ、イエ』

やばい。
怖い。

中身大人だけど
元公安だけどこれは怖い。

1人は目線を合わせるためにしゃがみ
手を私の肩に置いて指を食い込ませてくるし

もう1人は腰をかがめて同じく目線を合わせて
頭を鷲掴みしてくる

痛い。怖い。
あ、涙出てくる。

公「あ、あの…」

安「お、お二人ともそろそろ…」

の「は、反省もしてるようですし…」

人「け、怪我もしてないですし…」

降「あﾞ？」

ギロッと睨みを効かせる

公安「「ヒッ…」」

風「…し、しかし…その…」

諸「風見さん黙ってて下さい。この子のためにも」

ドスのきいた声

……。

風「いや…流石に女子高生を…泣かせるのは…」

降・諸「「は？・えっ？」」

風見さんの言葉に驚き
顔をこちらに向ける

そこには
ポロポロと大粒の涙を流しているAの姿

降「ッ…スマン泣かせるつもりは」

頭を掴んでいた手を離す

諸「ご、ごめん!?い、痛かったか!?」

今度は優しく両肩に手を置き心配してくれる

『い、痛かったし怖かった…です』

でも…

『でも…私のために本気で怒ってくれる…から…嬉しい気持ちと…申し訳ない気持ちもあって…』

降・諸「「！」」

前世では私のために怒ってくれる人はいなかった
学校の先生は理不尽なことで怒鳴ってきて
仕事ではストレス解消に怒鳴ってくる上司。

『勝手なことしてごめんなさい。迷惑かけてごめんなさい』

だからこの人たちの優しさに

涙が止まらなかった

26話　足音→←24話　やれるもんならやってみな

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す