中原中也の裏の顔【文スト】

ひみつ６. ページ7

廊下に出ると、一滴も返り血を浴びていない中也を発見。




『服汚れてなくていいね、お宅は』



中「まァな。手前は、いつも通りなかなかの返り血塗れじゃねェか」


ニヤリと云われて、クソむかついた。







『元はと云えば！「しっ、誰か来る」えっ』


「取り敢えず俺の後ろに隠れとけ」と云われ、直ぐ様中也の後ろに隠れた。
太宰さんからしたら、小柄に見える中也も、
私にとっては、十分大きく見えた。
身長が欲しい。切実に()



その間にも、カツンカツンという足音は近付いてくる。
もし、此の格好(血塗れ姿)がバレて、騒がれでもしたら厄介だ。
場合によっては・・・せざるを得ない。



月明かりが照らす廊下の暗闇から現れた人物は予想外のものだった。






太「やァ、Aちゃんに中也」



中「手前かよ」



『太宰さん！お疲れ様です、どうしたんですか？こんな所で…あ』



太「ふふ、近くで私も任務があってね。其のついでに。」



太宰さんが手にしているのは、私の替えの服。
之はとても有難い。
普通に帰れそうだ。





『有難うございます、太宰さん。助かりました〜今日は一段と返り血酷くて』


苦笑しながら云うと、「其れは大変だったねぇ…」と服を渡してくれた太宰さん。
何故こんなに優しいのに、中也とは仲が悪いんだろう。
本当は仲良かったりして。





中「用が済ンだら、さっさと失せろ、クソ太宰」



太「酷いなぁ、中也は。Aちゃんとは大違いだよ〜全く」



中「あ？」



太「流石、蛞蝓だね」



中「青鯖ァァァァァ」




うん。仲良くないこれ。
犬猿の仲ってやつ？
太宰さんの煽りが凄いや…(感心)


────────────────────

今日、高校の時の友達と遊んでたんですが、帰ってきて見たらこのhit、お気に入り、評価、順位までついてて、一瞬フリーズしました。

お読みいただき、ありがとうございます。

ひみつ７．→←ひみつ５．

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す