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ひみつ1. ページ2

私、紅坂(あかさか) Aは、誰も知らない彼の…


中原中也の秘密を知っている。




今日も何時もと変わらない日常。
ポートマフィアのビル内の薄暗い廊下を歩く。

誰も居ない廊下には、私の足音だけが
やけに響いた。





太「やぁ、Aちゃん、元気かい?」



『だ、太宰さん…何処から現れたんですか』



太「やだなぁ、人を幽霊見たみたいな目で見ないでくれ給えよ」



『はいはい。で、何か用ですか…』




神出鬼没。
その四文字がこの人にはピッタリだ。
何時から居たのか、全く気づかなかった。
考え事をしていたのもあるが。




太「いやー実はねぇ…蛞蝓が」



『中原…中也でしたっけ、名前』



太「そう。それがね〜…」




何時も通り、相棒である中原中也の愚痴を聞かされ乍ら、太宰さんと二人で廊下を歩き出した。

此の人は気づいているのかいないのか知らないが、私が今向かっているのは、その本人。
中原中也の執務室なのだが。


愚痴を適当に聞き流し、数分歩けば到着。




太「うわ…Aちゃん、趣味悪いよ、何これ誘導尋問?」



『勝手についてきたのは貴方でしょう?』


しかも私は尋問なんてした覚えがない。
ただ、愚痴を聞き流していただけなのに。
面倒くさ…



太「えー本当に入るのー?」



『此処に用があったんですから、そりゃ入りますよ…』



太「えー」



『はぁ…いい加減に!!し「うるせェ手前ら」あ』




執務室のドアの前で駄々を捏ねる太宰さんにキレかけたところで、そのドアは内側から開かれた。

その部屋の主によって。




中「人の部屋の前で言い合いしてンじゃねェよ」



『すみません、中野中也さん』



中「ナカハラだ」



太「名前覚えられてないんだね、中也…可哀想に」



中「ア!?うるせェクソ鯖」



太「蛞蝓に言われたくないね」




また始まった。
最強最悪コンビ…何時からか双黒と呼ばれ出した此の二人の仲の悪さは、ヨコハマ1と言っても過言じゃない。
此の儘、放っておいたら埒が明かないので、一旦太宰さんには帰ってもらった。





中「今度会ったら絶対ェー…コ○す」



『はいはい。それより、中…原さん』



中「何だ今の間」



『気にしないでください。其れよりも首領からの命令で部屋まで来いと』



中「あー…行く。手前も一緒にか?」



『もちろん。じゃなきゃ、こんな所来ないし』



中「ふぅん…ま、俺らが付き合ってる事は秘密だしな」






自然と外れた敬語。

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- 面白かったです!!!続き待ってます! (2020年4月29日 0時) (レス) id: d464d4c3f4 (このIDを非表示/違反報告)
★ayaka★(プロフ) - 面白かったです。続き待ってます (2019年11月6日 22時) (レス) id: 65fd904e63 (このIDを非表示/違反報告)
かなやなか(プロフ) - 麦ちゃん さん» おめでとうございます!!!もう令和なってから3ヶ月と少し経つんですねぇ… (2019年8月12日 6時) (レス) id: caa16effcf (このIDを非表示/違反報告)
麦ちゃん - 令和元年おめでとうございます!! (2019年5月2日 4時) (レス) id: ad939e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
かなやなか(プロフ) - 。負け犬団長さん» 趣味wwww合うでしょう!!きっと!wwあら!乱歩さん推しなんですか!?可愛いですよね、ラムネの瓶のビー玉出してーとか、ねるねるね〇ねのとか!← (2019年5月1日 23時) (レス) id: caa16effcf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かなやなか | 作成日時:2019年3月24日 23時

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