中原中也の裏の顔【文スト】

ひみつ１４． ページ16

服の上から伝わる熱



『ふふ』



中「なンだよ」



『中也…熱い、、とっても』



中「はは、手前も人の事云えねェだろーが」




でも、くっついてるから…

"どっちの体温か、分からないね" なんて。





中「手前から接吻して」



『は？え？ななんでかな？中也くん？？？』



思わず、素っ頓狂な声になって聞き返す。
普通に接吻されると思ってたから。


すると、彼は意地悪っぽく微笑んだ。




中「偶には…いいンだろ？」



『うっ……偶にはだからね』



中「はいはい」



『目…閉じてよ』



中「はーい」




中也の肩に手をかけて、頬に接吻する。
すると、青く透き通った目がパチッと開かれて。





中「違ェ。こっち」



『んっ！？っ…ふ……あ』



無理矢理口付けられる。



ぬるっと侵入してきた舌から、
彼の熱い…体温が伝わってきた。



『んん、ぁ…っち…ちゅや……っ』



中「すき……っん…ふ、…Aっ…」



『ん、はぁ…はぁ…』





深い接吻(キス)も、
其れによって交わる何方のものとも云えない唾液も、熱も、
全てが此の如何にもならない"欲"を刺激する。







中「…はぁ………なァ」



『なに…？』



中「…足りねェ」



『え？』



中「一寸待ってろ」




訳が分からず、スマホ片手に部屋を出ていく中也をぼーっと見ていた。





数分後……






ガチャッと扉の開く音がして、ベッドからムクリと起き上がる。




『中也、何しに行っ…て…え？』



中「悪ぃ、時間かかった」









？「やぁ、Aちゃん。元気かい？」



眠い目を擦った。自分の目を疑った。

え？ま？？？？？？？

え？え？え？なんで！？





『な、なんで太宰さんがいるんですかああああああああああああああああ！！！！？』





太「中也に呼ばれたのだよ…中也、彼女のあの反応…さては君、彼女に私の事を話さず出てきたのかい？…最低だね」



中「うるせェ。いいから始めるぞ」



太「はーい」




へ？何を？？
この状況がまず信じられない。
あの行為の途中で抜け出した彼氏が、
男を連れて帰ってきた。
しかも上司を。




恐る恐る聞く________





『あの…何を始めるんですかね？？』





布団を掴みつつ、警戒心剥き出しの私に、
中也と、太宰さんが近付いてくる。






そして、同時に両サイドから_______









「「それはね/な、さっきのつづきだよ」」






と。

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