8枚目。 ページ9
我ながら、人気おそるべし。
昼休みは、転校初日だというのにも関わらず、10人くらいのグループで、お弁当を食べた。
私にこんなに人を集める能力があったとは…
そして、授業でも簡単な問題ばかり。
まぁ、そっちの方が楽だからいいけどさ。
これらのせいで、今朝のことは、すっかり忘れていた。
キーンコーンカーンコーン
「「「ありがとうございました〜」」」
HRが終わり、帰ろうとすると、
隣の席のブルー…染谷くんに呼び止められた。
勇「ねぇ、待ってよ」
あ『何？染谷くん』
勇「この後、暇？」
ん？なんだ？
デートでも誘おうってか！？
それは、無理だ。
私は帰って、溜まった録画を見なければいけない。
勇「校舎案内、したいんだけど。ダメかな？」
あ『あー、そういえば担任がそんなこと言ってたね、今から？』
勇「そう。今から。無理なら明日でもいいけど」
あ『いいよ、今日で。明日になったら、忘れてそうだし。それじゃ、よろしくお願いします』
勇「ん。じゃ、付いてきて。」
あ『はーい。』
それから、二人で一年の教室〜三年の教室を回って、次は特別教室を回りかけていた時だった。
勇「ここが音楽室。音楽の授業で主に使う、それと吹奏楽部とかが使うとか言ってたっけ。」
あ『へぇ…あ、ピアノ。』
そのまま小走りでピアノの所まで行き、蓋を開けた。
あ『わぁ、グランドピアノかぁ…』
勇「うん。そうだね。そういえば、花宮さんは、ピアノ弾けるの？」
あ『うん。まぁ、少しなら。』
勇「じゃあ、弾いてみてよ。」
あ『うん。』
改めてピアノに向き直る。
今から弾くのは、きらきら星変奏曲。
私の大好きな曲の一つ。
作者は、あの有名なヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。
美しいメロディが流れていく。
そして、曲も中盤に差し掛かった頃、、、
ガラガラガラガラ…バタン。ガチャッ。
明らかに、ピアノではない音が音楽室に響いた。
それと同時にピタリと止まる演奏。
染谷くんと思わず顔を見合わせた。
勇「えっ…閉じ込められた…？」
ウソでしょ…？？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 123人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
聖奈(プロフ) - 勇次郎saidではなくて勇次郎sideではないでしょうか？ (2021年7月26日 1時) (
レス) id: 2e6938813a (このIDを非表示/違反報告)
かなやなか(プロフ) - 苺さん» ひ、広島なんですか！？ロメオのプロローグには、陸上部推薦で田舎から上京としか書いてなくて、分からなかったんですよ…ごめんなさい！それから、ご指摘ありがとうございます！！ (2018年1月13日 21時) (レス) id: caa16effcf (このIDを非表示/違反報告)
苺 - ひよりちゃん、広島からきたってゆう設定で広島弁なんですよ。それで『ほんま』とか使ってますけど広島の人は使いませんよ〜私広島にすんでるので気になっちゃうんですよね(笑) (2018年1月13日 20時) (携帯から) (レス) id: 96aa72ff0a (このIDを非表示/違反報告)
かなやなか(プロフ) - ノアさん» 勘がよろしいようで…笑。ありがとうございます、更新しよかァァァ← (2018年1月10日 19時) (レス) id: caa16effcf (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - まさかの金曜日のおはよう組！？と…トリプルデート？笑 続きが気になります！更新頑張ってください(*^^*) (2018年1月9日 22時) (レス) id: 1927fe488d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かなやなか | 作成日時：2017年12月14日 0時
