34枚目。 ページ36
勇次郎side。
「カットーOKです」
よし。いよいよ、次はラストの僕とあいつがAの頬にキスするっていうシーン。
まぁ、寸止めでいいよとは言われたが、するしかないでしょ、こんなの。
勇「Aー、次キスのシーンだけど…って大丈夫？」
あ『あ…勇次郎…』
お腹押さえて、うずくまってる彼女をスタジオの端っこで見つけた。
勇「お腹、痛いとか…？」
あ『うん、まぁ…いたっ…た…はぁ…』
余程痛いのか、下向いて肩で息をしている。
こんなんで最後のシーンいけるのか…？
そう思っていると、タイミング悪く監督から声がかかった。
監督「おーい、染谷くんと、Aちゃーん。入ってー」
あ『は、はい！』
勇「はーい…って、そんなんで行けるの？」
あ『大丈夫…だって、仕事でしょ？』
辛そうに無理して笑ってまでやる。
彼女のそういう所を知る度に好きになっていく気がする。
勇「なら、はい。手。」
あ『え…？』
勇「掴んで。少しは立ちやすいでしょ。あと少しだから、頑張ろう」
あ『うん…！！ありがとう！勇次郎！！』
Aの手を引いて歩く。
思ってたより、その手は小さくて暖かかった。
愛「初恋ずっと何十年何百年でも」
勇「そして重なり合うんだ」
愛・勇「「僕の物語と」」
chu…
あ、愛蔵は、寸止めにしたらしい。
そりゃそうか、他に気になる子いるって言ってたもんな…
んで、Aは…
少し、顔赤すぎない…？
監督「OKでーす。お疲れ様でしたー！」
勇・愛「「お疲れ様でしたー」」
あ『お疲れ様…で』
え…
そこで、Aの言葉が途切れたのは、彼女が倒れたからだ。
実際には、倒れる寸前に僕が支えたから倒れたのは、僕の腕の中だったけど。
ざわつき出すスタジオ。
心配して駆け寄ってくるスタッフ達。
勇「…無茶しやがって」
あ『あ…ゆーじろ…ひゃっ』
ぐいっと力を入れて彼女を姫抱きし、歩き出す。
勇「ちょっと一旦、楽屋戻ります。氷と水とタオルと毛布持ってきてください。お願いします。」
それだけ言い残してスタジオを出た。
愛「付き添う」
勇「ああ。荷物とドア開け頼む」
愛「おう。」
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聖奈(プロフ) - 勇次郎saidではなくて勇次郎sideではないでしょうか？ (2021年7月26日 1時) (
レス) id: 2e6938813a (このIDを非表示/違反報告)
かなやなか(プロフ) - 苺さん» ひ、広島なんですか！？ロメオのプロローグには、陸上部推薦で田舎から上京としか書いてなくて、分からなかったんですよ…ごめんなさい！それから、ご指摘ありがとうございます！！ (2018年1月13日 21時) (レス) id: caa16effcf (このIDを非表示/違反報告)
苺 - ひよりちゃん、広島からきたってゆう設定で広島弁なんですよ。それで『ほんま』とか使ってますけど広島の人は使いませんよ〜私広島にすんでるので気になっちゃうんですよね(笑) (2018年1月13日 20時) (携帯から) (レス) id: 96aa72ff0a (このIDを非表示/違反報告)
かなやなか(プロフ) - ノアさん» 勘がよろしいようで…笑。ありがとうございます、更新しよかァァァ← (2018年1月10日 19時) (レス) id: caa16effcf (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - まさかの金曜日のおはよう組！？と…トリプルデート？笑 続きが気になります！更新頑張ってください(*^^*) (2018年1月9日 22時) (レス) id: 1927fe488d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなやなか | 作成日時：2017年12月14日 0時
