抹消不可能【相澤消太】 (ページ3)

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第2話登校初日ページ3

─主人公side─

芦:｢え!なになにーその子!転校生!?｣

相:｢いや……こいつは､この中にも何人かいるが
推薦入試の方を合格して雄英に入学した生徒だ｣

飯:｢では､何故彼女は入学して数日目の今日が
初登校なのでしょうか!｣

相:｢………はぁ………｡｣

次々と生徒達から投げ掛けられる質問に
担任の相澤はげんなりとした様子で溜息をつく｡
そして､彼は“後はお前がどうにかしろ”と言わんばかりの視線を私に向けてきたので､
私は仕方なく､クラスメイトの質問に簡単に
答えた｡

主:｢まぁ､単に言うと
ちょっと体調を崩してしまって｣

飯:｢なるほど!…君､ヒーローを目指す者として
入学早々体調を崩すのは良くないことだ!
体調管理はしっかりすべきだぞ!｣

主:｢だね｡私もそう思う｡
アドバイスありがとう､眼鏡くん｣

飯:｢眼鏡くんではない!俺は飯田天哉だ!｣

主:｢そう｡…んじゃ､よろしく｡飯田｣

私は如何にも真面目そうな眼鏡男子に軽く手を振って見せると､横目でチラリと教壇に立つ担任に再び視線を送る｡

主:｢で､私の席は?｣

相:｢……取り敢えず窓側の列の一番後ろ､
八百万の後ろに席作っといた｡そこに座っとけ｣

主:｢OK｣

私はクラスメイトの視線を相変わらず浴びながら､ようやく自分の席へと着席した｡

こうして､私の波乱の高校生活が幕を開ける｡