一筋 ページ3
慎「北斗北斗、これ見て！！」
北「ん？」
ライブが終わって、シャワーをあびて楽屋に戻ると、慎太郎がスマホの画面を見せてきた。
慎「あ、桃ちゃんってAちゃんのことね」
北「……分かってるよ」
とりあえず着替えを置いてスマホに視線を落とす。
北「……、え？」
思わず読み返した。
＜@iii
あの、京本一筋で有名の桃ちゃんが北斗のうちわを持って写真撮ってたってまじ！？
↳@iii
@jjj
過去にも何回か、北斗のうちわをもっていることがあったみたいですよ！
隠れきょもほく担なんですかね？＞
慎「樹がきょもしか見てないって言ってたけど、きょも一筋ってわけではなさそうだよね」
北「ええ…まじ？」
慎「あ、でも北斗は興味ないっけ？」
北「え？」
慎「ん？だってAちゃんの話する時、絶対会話に入ってこないじゃん。興味ないんでしょ？」
まあ、確かに彼女に関する話しには入らなかったけど、それは興味がないわけではなく、彼女について話すメンバーに嫉妬していたから。
でも、メンバーは…
大「興味ないわけないでしょ」
慎「え？どういうこと？」
北「ちょ、京m…」
大「だって北斗、Aちゃんのこと好きなんだよ」
ジェ「ええ！？」
優「え、ん？どういうこと？」
樹「え、北斗まじ？」
さっきまで自分のことをしていたメンバー全員が集まってきた。
慎「教えてよー」
樹「教えろよー」
ジェ「知りたーい」
京「どこから話したら……」
優「いや、大我じゃないのよ笑」
北「……わかったから一担落ちつけ！」
わちゃわちゃしてた楽屋が静かになり、全員椅子に座ってこっちを見てきた。
ため息を1つ落として俺も椅子に座った。
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作者名：さくら | 作成日時：2024年2月9日 17時
