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出会い ページ3

「Aさーん、今日芸能人がロケに来るから、接客よろしくねー。」

『え!?ロケですか!しかも接客が私って……。』

「Aさん、いろんなお客さんからとても評判良いからね、期待してるよ!」

『えぇ……。』

急に言われた芸能人がロケにくるって話。
なんでも最近人気のアイドルなんだとか。とはいえアイドルなんて、もっと言ってしまえば芸能人にさえ興味の無い私が接客……。

まあでも、興味が無いからこそ普段通り接客ができるって言うのもあるかもしれない。
何にせよ仕事は仕事なので、気を引き締めていこう。

(よしっ。)

エプロンの紐をきつく結び直し、気合いも十分である。


「──紅茶が美味しいと評判の────」


外から声が聞こえる。
どきりとして入口を見れば背の高い、すらりとした人影にカメラを持った人、マイクを持った人影。


「───それじゃあ、入って行こうかな〜。」


チャリン、と扉につけられた鈴が鳴り響く。
入って来たのは一言で言えば白。本当に真っ白な人。優雅に手を振り優しく微笑む。


「ハッピーアルビオ〜ン!アルビオン王国から直々に魔王様のお出ましだよ?」


「きゃああー!!隼様ー!!」


一部の女性客から黄色い声が上がる。
どうやら彼は隼と言うらしい。にしても魔王様ってどういう事……。


(濃いキャラが来たなぁ……。)


黙ってればイケメンとはこういうことを言うのだろうか。
私は不安に思いながらとりあえずいつも通りお水を運ぶ。


『失礼します。』


コトン、と音を立ててテーブルに置く。
彼は「ありがとう。」とこちらを見て微笑んだ。
生中継とかではないらしく、カメラマンさん達はカメラやライトのセッティングを急いでいた。


『ご注文がお決まりになりましたらお呼びください。』


一礼して引いていく。その時、礼したと同時にスマホがポケットから落ちる。
彼はそれを拾い上げるとこちらにそれを手渡してくれた。


「ねえ、君は僕らのこと知ってるのかな?」

『え?えっと……。』


急に声をかけられてどきりとする。
答えに戸惑っていると彼は私のスマホに付いた真っ白なウサギのマスコットに触れる。11と印されたそのウサギは去年、私の誕生日の時に友人がくれたものだ。


「これ、僕の誕生月のツキウサだね。君も僕のファンだったりするのかな?」

紅茶の香り→←設定


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

1月のツキウサ

ラッキーキャラ(ツキウタ。のみ)

水無月涙


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設定タグ:霜月隼 , ツキウタ。 , 夢小説
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作者名:心桜 | 作成日時:2017年11月12日 14時

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