きみは僕の太陽でした。【Nozomu×Daiki】 (ページ5)

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＃４ページ5

「何があったんかは聞かへんから、ご飯くらいは食べてや」

ベッドの端っこでうずくまるしげに茶碗を差し出したけど、受け取ってはくれへんくて。

もちろん、こんくらいじゃ俺は挫けん。

「無理矢理あーんしてでも食べさせたるからな」

そう言えば、少しだけ肩を震わせて茶碗を受け取ってくれた。

いや、どんだけ俺のあーんが嫌なん。

「ん、そんくらいでええの？」

ご飯も味噌汁もまだ半分くらいは残ってるけど、しげは縦に首を振った。

まぁ、一応テーブルまで来てくれて一緒に食べてくれただけましやな。

「しげ、これからどうするん？
行く宛ないんやったら、俺ん家おってええけど」

あんまり根掘り葉掘り聞かんでええように、慎重に言葉を選ぶ。

しげは戸惑ったような顔を見せて、それから控えめに俺の服の裾を引っ張った。

その手は震えてて、なんだかやけに小さく見えた。

「……しげ、もしかしてやけど」

俺は昨日しげに会ってから、か細い「小瀧」っていう言葉以外聞いてない。

なんなら、その小瀧もすぐに消えそうな儚いものやった。

「声、でえへんの？」