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それからいくつか季節が過ぎて、
増田くんに出会う前の日常に戻った。
変わったことといえば少しお金が入ったことくらい。
慶ちゃんにもらったネックレスを売ったら割と高値がついてそのお金を足しにしてバッグでも買おうかななんて考えてるから気分がいい。
あのあと2ヶ月ほど経ってから一度だけお店に行ったけど増田くんはいなかった。たまたまシフト外だっただけかもしれないし、やめたのかもしれないしそれはわからない。
少し変わったことといえば同僚がまた結婚した。
お腹に新しい命も。
私はその影響で今まで以上に働いている。
彼氏だとか結婚だとかとは無縁。
「Aさぁん、」
そう声をかけてきたのは相変わらず懐いてくれている後輩の奈々ちゃん。
キャスター付きの椅子を転がしてこっちに向かってくる。
なんとなく、よくない予感。
『なに〜？Aさんは忙しいんですけど〜？』
これはあながち嘘でもなくて、本当に忙しい。
「合コンとか、」
『行かない』
行く気になんてなれそうにもない。
脳裏に浮かぶ人懐っこい笑顔がどうしても消えない。
消したくないと思ってしまってるのも間違いないけど。
「最近また男の気配がないことは知ってるんですからね？」
ニヤリと笑う後輩。
年下に転がされてる感じ。
そんな些細なことが増田くんと重なって苦しい。
連絡先はさすがに変わってないかな。
電話かけてみようかな。
家行ってみたら案外迎え入れてくれるかも。
なんて、何度想像しても、妄想しても、
行動にできないのは傷つくのが怖いから。
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はるつぁんこ。 - Twitterから書き終わりましたのツイートを見て飛んできました！！もう最高すぎて……もうありがとうございます！！！！！ (2022年5月8日 0時) (
レス) @page43 id: 46806adbbf (このIDを非表示/違反報告)
ZAVdy3wfTqOL6Rh(プロフ) - もう本当に最高でした!!増田くんの可愛さに終始やられてました。 (2022年5月8日 0時) (レス) @page43 id: 62e21974b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばりぃ | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/kmk_valley
作成日時：2021年8月28日 11時
