黒色くんと八色の話。２【ﾚﾝﾒｸﾞﾛ】 (ページ8)

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◆Hikaru.I ページ8

阿部とAさんを見送ってから、ふっかと相談を始める。

『俺の勝手な意見だけど、目黒にはまだAさんの居場所言わない方がいいと思う。』

深「うん、俺もそう思うよ。
お互いにいっぱいいっぱいになってる今は特にね。」

ふっかも俺と同じ考えだったらしい。

深「Aちゃんはめめが浮気してたって思ってるんだろうけど俺は違うと思うんだよなぁ。」

『目黒が理由を言えるときまで待つしかないよな。』

深「うん…。」

一瞬、シンとなった時に俺のスマホの通知音が鳴る。

目黒だ。

目＜明日から仕事休みたいです。急にすみません。＞

『ねぇ、目黒からこんなのきたんだけど。』

向かい合わせに座ったふっかにスマホの画面を見せる。

深「Aちゃんと何か話したんじゃない？」

『とりあえず目黒の家行って直接話してくる。

準備してくるから、代わりに返信してて。』

投げるようにスマホを渡し、車の鍵と帽子を取りに行く。

再びリビングに戻るとテーブルの上にあるスマホをポケットへ雑に入れて家を飛び出した。

ふっかのスマホを間違えて持って行ったことに気付くのはもう少し後。