黒色くんと八色の話。２【ﾚﾝﾒｸﾞﾛ】 (ページ2)

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『そのままの意味だよ。

蓮がこの１ヶ月間してたことを、私もしようと思ってるの。』

目《男ん家にいるって事？》

『つまり蓮はずっと女性の家に居たってことを認めるんだね。』

目《…。》

何も答えない。

それを私は肯定と捉えた。

事実を突きつけられ、鼻の奥がツンと痛くなる。

あぁ、やばい、涙出るやつだ。

そう思った時、スマホを持っていない方の手がフワッと温かくなった。

横に静かに座っている阿部さんが手を重ねていた。

握るのではなくただ上から触れるだけ。

それだけでどこか落ち着いた私は蓮との会話を続ける。

目《どこの誰？男の家で何してんの？どういう関係？答えて。》

焦ったように少し大きな声で質問を投げかけてくる蓮。

『じゃあ蓮は答えられるの？』

目《…何を？》

『この１ヶ月、どこの誰と何をしてたのか。その人とどんな関係なのか。』

再び黙り込んでしまった。

私は止まらなくなり、続けた。

『私は言えるよ。昨日までの１ヶ月、どこで誰と何をしてたか。』