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佰肆拾壱 体目(141体目) ページ2

辿り着いたのは、彼奴が過去の話をした時に言っていた、研究所





白い壁には蔦が絡まり、窓は割れ
入り口には腐敗した何かが纏まっている。足場は雑草で生い茂り、研究所の不気味さを増している。







「来たね」






研究所内から白い髪の餓鬼が出てくる。黒い外套と夜中の月明かりで白い髪よく目立った。







「やっぱり何があっても双黒は二人なんだね」





後ろから聞こえてきた足音は嫌な奴だという事は分かっている。







「五月蝿ェ、Aを返せ」





「ちゃんと内容聞いてた?勝ったら、返すよ」




「ならさっさと地面に帰れ!!!」




蹴りを入れるために近づくと、それは簡単に防がれる。隠し持ってた小刀も使うが、攻撃が入る前に避けられ、防がれ、スレスレまで近づけ嫌味ったらしく挑発した。





「っんだよ!青鯖みてぇな闘い方しやがって」





そんな風に言いつつも一旦下がる。





「君は作戦を聞いていなかったのかい。そうやって考えなしに動くから私に勝てないんだよ。身長も、実力も………ぷぷっww」




「笑うんじゃねぇ!!」






ターゲット変更だ、先にこいつを土に返す!





「ちょっと、相手は僕なんだけど?
無視は酷いよ」




そう言ってあっちから攻めてきた。
此れは彼奴の計画通りだ。



奴の攻撃は軽く、遅い。
ほぼ素人だ。こんな奴がポートマフィアの幹部二人に挑むなんて、馬鹿げてる。






俺は後方へ、太宰は横に回避した。
餓鬼は俺を先に潰す気のようで、俺に適当な拳を向ける。こんなの当たるわけがねぇ。




地面を蹴って後方に回避する。







「かかった」




「マズイ、そっちへ行くな!中也!!!」






声に反応し踏み止まろうとするも、一足遅し。





首に何か当てられると同時に体から力が抜けていく。目の前が揺れる。






『先ずは、一人』





倒れた俺の横を通り、冷たい目で俺を見下す、その姿は見慣れすぎた彼奴






「おぉー!!!やったやった!やっぱり君がやる事には何でも輝きが通るんだね!
スタンガンを使う動作すら、美しいよ!
A!!」





『……早く、終わらせる。こんなのに時間を使うわけにはいかない』





餓鬼が嬉しそうに飛び跳ねる。それをAが目にも留めずに言葉を返す。




俺を見下すその目には慈悲も躊躇も何もなかった。

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(プロフ) - ユズナさん» S落ち、か。考えて見ますね!複数のエンドを予定してます。返信遅くてごめんなさい。これから頑張ります。 (2017年3月15日 22時) (レス) id: 9c24d02fa9 (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ(プロフ) - 続編おめでとうございます!Sが好きです() 私的にはS落ちも中也落ちも欲しいところです() 更新頑張ってください!続き楽しみにしてます♪では、Arrivederci…♪ (2016年8月19日 18時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年8月5日 12時

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