佰弐拾 体目(120体目) ページ6
「久しぶりだね。芥川君」
「エ………S…さん」
なぜここにSさんが?
「何故僕がここにいるのか、っていう目をしてるね。僕はアレから願いを叶える仕事をしていてね、こっちの世界にも少し関わりがあるんだよ」
Sさんとは顔見知り、否、太宰さんが来る前までやつがれの憧れであり、
その後、やつがれにあるものを教えた人だ。
出会ったのは忘れもしない。
やつがれがあの貧困街にいた頃………
〜過去パート〜
その頃、やつがれは8人ほど、同じ境遇にいる者達と共に貧困街の路上ですごしていた。
その境遇者は口々にやつがれを
【感情の持たぬ子】と呼んだ。
その名は今にとってもその時にとってもやつがれに対し何か変化を与えるものでは無かった。
そんなある時だった。
「うわ、本当に子供が……」
全体的に白い奴がそこにいた。やつがれらよりも年上、、、大体18程の性別がわからない奴だった。
性別がわからぬ、というのは
姿が外套によって見えないということを第一とし、
声もやつがれらの聞こえた範囲では女の声にも男の声にも、若い声にも老人の声にも、かといって人ならざる者の声にも、
何にも属さない不思議な声だった。
「そこの君達?」
そいつはやつがれの奥にいた8人に近づいた。
その8人は皆、それぞれ怯えながらも
攻撃に備える体制をとった。
奴はそれを見ると、驚いたように目をパチパチとさせ、フードを取った。
暗いその空間に滅多に入らない陽の光のように輝いている銀髪、優しい目が見えた
「怖い人じゃないよ。安心して」
そして奴はみんなの前に手を広げた。
それを皆は何かあるのか?と見る。
その手を何かを投げるように上に上げると、その手にはいつ間にか赤く熟した林檎があった。
「うわぁ!!!」
皆、凄そうに林檎を見ている。
「フフッ、食べる?」
然し皆は食べたいが前に食べ物に毒を仕込まれたことがあってか、顔を見合わせ迷っていた、
「毒とか入ってないからさ」
奴はサクッと林檎を一口かじるともう一度渡してきた。
皆は安心したのか奴の林檎に手を伸ばした。
「いくよー、ホイッ」
奴は少し奥の方に弧を描くように林檎を投げると、それが地につくより早く皆で奪い合いを始めた。その姿は路地裏に住む駄犬そのものであった。
「君はあの子達みたいに食いつかないんだね」
「………やつがれは要らぬ」
やつがれが拒否するとその人は嬉しそうに笑った
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
今日のラッキー文ストキャラ、ポートマフィア編 by中也
此処の夢主、夜闇ちゃん
55人がお気に入り
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
薆(プロフ) - 瑞稀@刀剣乱舞(・∀・)さん» 一気読みですか。大変でしたね。お疲れ様です。更新、頑張ります!書いて欲しい番外編を募集しているのでよかったら意見をどうぞ! (2016年7月10日 8時) (レス) id: 9c24d02fa9 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀@刀剣乱舞(・∀・)(プロフ) - すごく面白かったです!!ついつい一気読みしてしまいました笑続き楽しみにしてます!! (2016年7月10日 2時) (レス) id: 2432d9d170 (このIDを非表示/違反報告)
薆(プロフ) - トマトマンさん» 返信遅れてスンマソンm(._.)m指摘、ありがとねー (2016年4月9日 11時) (レス) id: 9c24d02fa9 (このIDを非表示/違反報告)
トマトマン(プロフ) - 芥川先輩マジイケメン(*´ ^ `*)樋口ちゃんの為に泣く所とかマジキュンキュンですわ(真顔)124体目のSが樋口ちゃんを放すところが[話す]になってるよー (2016年4月4日 20時) (レス) id: 7c2eb96b69 (このIDを非表示/違反報告)
(^ω^)(プロフ) - 薆さん» 神作を見るのは私の役目ですからね〜♪はい!!頑張ってください!!!応援してます!!!! (2016年3月29日 23時) (レス) id: 56a41b9502 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ヤンデレピエロ | 作成日時:2016年3月21日 7時