卑しき狗は笑わない 参

捌拾肆 体目（84体目） ページ8

〜ポートマフィアにて〜



太宰「これからどうする？」



『待て、首領に聞いてみる』




太宰「(そういえば、首領の連絡先知ってるのAちゃんだけなんだよね)」




プルルルッ


「終わったみたいだね」



『はい。このまま下に連れて行きますか？』



「そこまでわかっているなら、その先もお願いできるかい？」



『私にあいつの監視をしろと？』



「監視というより、時々見てもらいたい」



『其れならいい』



「じゃあお願いするよ」



プツッ



面倒な役になった。



『終わったぞ』



太宰「どうだって？」



『そのまま連れて行けと』



中原「じゃあ行くか」




(すみません。芥川さんと紅葉さんは
この時点でログアウトします)


ーーー
ーー
ー



ガチャン



鉄格子に鍵がかかる。

Qには手枷や足枷がついていて、まるで私があそこにいた頃のようだ。



Qに触れられないように鉄格子と私達のいるところは数メートル離れている。



Qは諦めたように、黙って鉄格子を握っている。




「ここから出して……」



「無理だね」




太宰は冷たい目でQを見ている。

私達はそんな太宰を少し怖く思えた。




「こいつをここに入れたから、
もう仕事は終わりだな」



中原がそう言いながら伸びをする。



「私はもう少しここにいることにするよ」



『？なら私も……』



言い切る前に太宰に睨まれ、わたしは言葉を失う。



「戻るぞ」




わたしと中原はその部屋を後にした。




そのままあの空間にいると
何故かすごく、おかしくなってしまいそうだったから。




太宰が何もしないといいのだが・・・

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