day23 ページ21
朝から先生達が、バタバタと緊急事態だとばかりに忙しそうに駆け回っている。
…昨日、禁じられた森で起きたことだろう。
…俺は大切な友人を見捨てるかたちでその場を離れた。
その後悔で授業の内容もまともに耳に入らない状態で昼間を過ごした。途中、イヴァンの奴が何か言っていたが俺はそれどころじゃなかった。
鐘が鳴り1日分の授業が終わると同時に俺は森の方へと駆け出す。
…そこでは地面が抉れ、元の光景が薄れるほどの凄まじい光景が俺を待ち構えていた。
『あ、アーサー…大丈夫だった…？』
呆然と立っていた俺に声をかけた妖精さんは体中に傷を負い、木の幹にもたれかかっていた。
「っ！！妖精さん！！！俺なんかより自分の心配しろっ！！」
『僕達は大丈夫。…僕達と同じ意思を持った次の誰かが生まれてくる。でも、アーサーは違う。…アーサーは今しか生きられないんだよ？…だから…』
「もういい！！喋らなくていい！…今から回復魔法をかけるから！」
『いいんだアーサー…僕達はもう無理だよ。』
….無理とか言うなよ…居なくならないでくれよ…
「俺をおいていかないでくれ…」
俺の涙が妖精さんの体にポタポタと落ちる。
『もう、涙もろいんだから！アーサーには友達が…Aがいるでしょ？…今まで…あり、とね…』
そうして妖精さんは目を閉じた。
もう、前みたいに笑いかけてくれない、冗談を言ってくれない…優しく微笑んで俺の話を聞いてくれない…
英「…っくそ！…俺は……」
無意味に地面を殴る。
貴「アーサー様！！！大丈……っ！んぅ……」
Aの声が聞こえ、Aが後ろからやってきたと頭が理解した瞬間、俺はAに乱暴にキスをした。
英「……すまねぇ…今だけはこうさせてくれ…」
貴「……いいよ…それがアー君の望みなら……」
場違いなほど、俺は涙を流しながらAの唇を貪る。
夕焼けが俺たちを照らす。
…これから始まる戦いの戦火を予知する様に…
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ハルバード(プロフ) - いちごフラペチーノさん感想を書いていただいてありがとうございます！そう言っていただけると、書いて良かったと心から思います！これからもよろしくお願いしますね！！ (2017年9月2日 11時) (
レス) id: f53d8443c9 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴフラペチーノ - 泣けます。一人で部屋のなかで泣いていました。 (2017年8月31日 23時) (レス) id: e3c16ab556 (このIDを非表示/違反報告)
ハルバード(プロフ) - すいません！！！私の不注意でした！！すぐにオリジナルフラグを外しました！ (2017年6月25日 14時) (レス) id: f53d8443c9 (このIDを非表示/違反報告)
てく - 違反になりますので、オリジナルフラグを外していただけませんか？ 作品作成のルール・注意点・ガイドラインにも載っていますのでおめ通しください (2017年6月24日 15時) (レス) id: dbfc4f8321 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルバード | 作成日時：2017年6月22日 18時
