冷酷な雪女郎【ＦＦ】 No.3 (ページ33)

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音「うん」

　何も…何も変わっていなかった！あの頃と同じまま！！

　私は嬉しくなってお兄ちゃんに抱き着いた。

鬼「なッ！！」

音「ありがとう！！お兄ちゃん！！」

　私はお兄ちゃんから離れた。

　私はAお姉ちゃんに言いたいことがあった。

音「Aお姉ちゃんこれ以上止めて！！あんなプレーや…帝国の学園長に従うのは！！」

貴「なぜだ？………どうしようと私の勝手……私の人生だ、放っておいてくれ…」

音「放ってなんておけない！私の…私の大切なお姉ちゃ…」

貴「黙れ！！！！！」

音「あッ……」

　言葉を遮られた。また怒鳴られた………

貴「お姉ちゃんだと………ハハハハ！！笑わせるな！！

　いつから私は君の兄弟なんだ？

　血も何も分けていない…お前がただ私をなぜか姉と呼んでいるだけだろ

　私もお前を一度として妹と思ったことはない…所詮、一緒の施設にいただけだ。」

音「うッ……なんで…なんで…うッ……うう…(泣」

　私は悲しくなり泣き出してしまった。

鬼「雪峰！！！貴様！！(怒」

貴「ああ……悪い、悪い…泣かすつもりはなかった。

　珍しいね…お前が私の事を苗字で呼ぶとは…」

鬼「お前も俺を帝国に入学した時から苗字で呼ぶようになった……違うか？」

貴「これでお互い様ってことだな… ではもう行かせてもらう…」

　なんで…なんでなの…Aお姉ちゃん…なんでそんなに変わっちゃたの？

　昔みたいに強くて…優しくて…正義感がいっぱいで………そんなAお姉ちゃんはどこに行っちゃたの？

　そんなことを思っていると…辛くなってもっと涙が出て来てしまう…

鬼「大丈夫か？春奈…」
　
　お兄ちゃんは私の流した涙を拭ってくれた。

　とても変わり果てたAお姉ちゃんに私は耐えられなかった…

　私にあの言葉がよみがえってくる。

貴『変わったよ…私は…むしろ変わってないのは鬼道の方だ。』

　私になんとも言えない悲しみと辛さがこみあげてくる……なんでこんな事思い出しちゃうんだろ

音「お兄ちゃん……ヒック…ヒック…(泣」

鬼「なんだ？春奈？！」

音「なんで…ヒック…あんなにAお姉ちゃんは……ヒック…変わっちゃたの…ううッ…」

鬼「…………俺も、俺もなんであいつが変わったかが知りたい…

　あいつの親友として……俺は………恥ずかしい……

　親友のことを何一つわかってやれなかった！！くッ…」