そこからは２つの景色が見えた (ページ9)

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貴女『何も考えてなかったんですけど、でも、レースの事故で死ねるなら幸せだと思います』

中也『………………』

貴女『１番嫌いなのは、レースが出来なくなることです。半端に怪我して二度と出来なくなるくらいなら、死にたいって思う…………』

中也『………………』

貴女『でも、まだ実績を何も残していないんで、死ぬつもりはないです…………』

中也『…………そうか』

大した根性だな、と内心思う。

prrrrr

貴女『あ、すみません……』

ピッ

貴女『はい。もしもし』

監督｢急に悪いな、お前に専属のトレーナーが出来た！まぁマネージャーみたいなものだ！｣

貴女『…………はあ……』

監督｢実際に会うのは明日だ。そしてもう１つ！これはお前が決めるんだ！｣

貴女『…………な、何をです……？』

監督｢お前が県ののＳチームに招待された。だがそのチーム、弱小チームだ。メンバーは後にお前に会わせる。それで決めたい｣

貴女『それ、は…………結構もう、半年後とかの話なんですよね？』

監督｢そうだ！｣

貴女『それ伝えるの今じゃなくてもよくないですか？！』

監督｢ハハハッ、悪い悪い。張り切ってのう｣

貴女『…………はぁ、分かりました。ではまた明日の練習、宜しくお願いします』

監督｢おう！しっかり体休めとけよ｣

ピッ