鳴り止まないピアノの音２ (ページ4)

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紅葉『それにしてもつまらんのう。何か楽しいことはないのかえ？』

芥川『………………』

紅葉『そういえばお主、ピアノを弾くと言っておったのう。私にも1曲、聞かせては
くれんか？』

芥川『…………喜んで』

〜♪♪

紅葉『…………上手いのう……それだけの実力では
ピアニストぐらいは余裕でなれる』

芥川『ありがとうございます』

紅葉『そのピアノで人を救うのかえ？』

芥川『はい。そしてこの羅生門で。僕の
頭脳で、僕のやり方で』

紅葉『…………マフィアには戻ってこないのか？』

芥川『…………そうですね』

紅葉『いつでも待っておるぞ。じゃが、機会があれば、また聞かせてはくれんか？』

芥川『…………！』

紅葉『龍之介のピアノが気に入った、と
言っておるんじゃ』

芥川『…………はい。いつでもお聞かせ
致しましょう』

乱歩『２人』

中也『泣かせる人手不足じゃねぇか。
生きてる奴が出てこいよ』

貴女『………………』

中也『んだよ、たった１人か』

与謝野『気に食わないならよそをあたりな。それに、そっちだって２人だろう？』

貴女『………………』

与謝野『あんたが医務員のAか。芥川からよく聞いている。あんたが中原中也だね』

中也『チッ、芥川の奴が喋りやがったか』

貴女『芥川君を返して』

ジャキッ！！

与謝野『医務員が銃を構えるのかい』

賢治『芥川さんは今ここにはいません』