鳴り止まないピアノの音２ (ページ3)

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そして時は過ぎ────。

紅葉『っ………………』

芥川『お久しぶりです』

紅葉『！！…………小僧、鏡花は……』

敦『行方知れずだ。全部あなたのせいだ』

紅葉『くくっ、ふふ……』

敦『何がおかしい！！』

敦の虎の腕を、羅生門が抑える。

敦『芥川さん！』

芥川『ここは僕に任せろ。お前は一度
部屋に出ていてくれ』

バタンッ

芥川『…………単刀直入で申し訳ないのですが、
マフィアの狙いについて教えていただけませんか？』

紅葉『ポートマフィアの掟を忘れたかえ坊主。お喋りは最初に死ぬ』

芥川『もちろん覚えております。過去には太宰さんもあなたの手伝いをしていたと伺いました。僕は情報をはかせるまえによく殺して、
太宰さんに怒られたのもまた懐かしい』

紅葉『！！』

芥川『僕相手に、あなたはだんまりでいられるでしょうか』

紅葉『………………』

芥川『鏡花を救う方法があります』

紅葉『…………？』

芥川『そのためには一度、鏡花を逮捕させる
必要があります』

紅葉『逮捕じゃと？！お主一体何を……』

芥川『信じてください姐さん。僕にはもう、
この戦いの結末は見えています』

紅葉『！！……もう知っているとでも
言うのか……？』

芥川『………………』

紅葉『…………わかった。従うぞ』