拝啓色褪せた追憶 (ページ43)

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４３太宰side ページ43

貴女『………………』

太宰『あぁ、上がったんだね』

貴女『…………あの……』

太宰『ん？』

貴女『マジで太宰幹部ですか…………？』←

太宰『酷いなぁ、もし私じゃなかったらA今頃大変な目にあってたよ』

もちろんそんな事する奴は許さないけどね←

貴女『………………』

あれれ、これは納得していないのかな？

太宰『あ、そうだ。悪いんだけどそこのベッドしかないんだよね。私のベッド広いから……』

貴女『床で寝ます』

太宰『ダメ。だったら私が床で寝る』

貴女『…………幹部殿を床に寝させる最下級構成員なんてすぐクビになりますよ……』

太宰『ふふっ、そうだね。でも床はダメ』

貴女『じゃあソファで寝ます』

太宰『ダメ』

貴女『……じゃあ布団……』

太宰『うち布団ない』

貴女『野宿』

太宰『却下』

貴女『もういっそのこと帰ります』

太宰『それ絶対許さないからね』

Aが眉間に皺を寄せて真剣に考え始めた。
私はニコッと笑うと、Aに問いかけた。

太宰『さぁ、残った選択肢は？』

貴女『…………やっぱり帰る……』

太宰『ダメって言ったでしょ。私の血を受け継いでる賢いAなら分かると思うけどなぁ』

貴女『まだ14歳なので分かりません』

太宰『14歳でも分かるよ……』