兄もアレなら妹もアレ3【白鳥沢】

126 アレって言うな ページ29

とりあえず電気をつけた


お互い話ができるように向き合った





「こんな真正面から向き合ったの初めてだね

なんか緊張するね笑」





あれぇ、

話を和ませようとおもったんだけど笑
そりゃそうだよねー。




「わかった！もう回りくどく言わないね！



天童は○○のこと好きなの？」






やべ、直球過ぎたかな？



「…ちがう」




！？

天童から帰ってきた答えは想像と違ってた。




じゃ！なんで付き合うとか言ったの！？




とか聴きたくなるけど抑えるんだ。






「ごめんね…俺のせいで怪我させて。」


「！！」




初めて見たかもしれない。
こんな弱々しくて元気の無い天童。





「痛かったよね、辛かったよね…ごめんね」





「ちょっと待った！！！謝るのなら私もある！



天童に殴りかかろうとしたし！ごめんなさい」






頭に血が上ってたとはいえダメなこと
天童に怪我をさせようとしたなんて最悪な事だ





「でも、Aの場合は本当に叩かれてるし」



「叩いたのは天童じゃないでしょ！」




そう言うと天童は黙り込んだ



「好きじゃないのになんで付き合ってるの」






私はそっと聞いてみた





「…Aに手を出すって言われた」




！？



「はぁーーー！？！？あの女ァ！！」




この私に手を出そうってのー！？




「！？」



「なんで！？私は大丈夫だよ！？」



「でも、頬赤くなってたし」



天童の手が私の頬をなぞる





「…やっと触れれた。ごめん、ごめんね。」




「天童、好きじゃないなら別れよ！！」




「は！？でもそれじゃAが何されるか！」




上等よ！上等！！




「ってか！

そんな事天童が気にしなくてもいいんだよ！」




可愛いからって調子乗りやがってー！




「私が簡単にやられるとでも思ってんの？」


「それはないと思う(キッパリ)」



「ちょっとはためらぇえええ！！」




キッパリすぎて腹立たしぞぉ！






「「ぷっ、アハハハハ！！」」






見つめ合いながら大笑い


いつもみたいに




「大丈夫よ、天童。何かあったら守ってね」





「明日で何も起こらないようにする」





「応援してる！」






「！！…ありがとう」





「どういたしまして笑」









天童「やっぱり嘘！さっきのナシ！」


牛島「心変わりか？それの方が助かる」


天童「二度と言わない、部活やめたいなんて」


牛島「そうしてくれ。」

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