兄もアレなら妹もアレ3【白鳥沢】

120 アレって言うな ページ23

んーそれにしてもどうしよう


私がここで天童と距離をとったらあの子に負けた気分になる！



それは嫌！！





「おいー木兎、今日はちゃんと起きてるなー」





「もちろん先生！私はいつでも起きてます！」






ま、全く話は聞いてないですけど♡





でも噂的に付き合ってるって流れてるしー

でもあの子の話だと振られたみたいだし




ってか私がいるから付き合えないってなに！？






隣でバレないように寝ている天童に消しゴムを飛ばす



「ぉぃー」



小さめで呼ぶが全く起きる気配なし




「このやろぉー」




天童の机を握ってガタガタさせた



「うわっ、」




よし！起きた！





「天童、○○って子知ってる？」


そっと小声で聞いた


なのに…





「は！？」






ｶﾞﾀｯ





ものすごい音を立てて天童は立ち上がった





「ふーん、そういう事。」




天童はそう言うと手を挙げた




「先生〜寝ぼけてたんで顔洗ってきます〜」






あ！ちょ！！


そう言う事ってどういうことだよ！！







なんか逃げられた気がした。






「んーーー」





ちょっとここは私が聞き込みをしなければ！




天童はその後授業に顔を出さなかった



休憩時間、私は席の1人ずつに話しかけた





「少しいいですか？お伺いしたいんですが？」





「警察かよ笑」




笑われながらもしっかり聞いた





そしてわかったこと。




天童の事が好きらしい
告白して振られたらしい
天童と中学が一緒らしい





こりゃフラグたつ要素しかないね







「木兎先輩いますか〜」





！！？





「なんで、ここに！？」




「何言ってるんですか〜会いに来たんですよ」





クラスの男子はヒソヒソと可愛いとか言って！

さっきまで協力してただろぉおお





「ちょっと、ごめんね！

今からAは私達と用事あるから後にして」



モブ子ぉおお！！






「少しでいいのでお借りしますね！」




えっ、あ！！




教室に入ってこられ腕を掴まれた



しかもものすごい握力で






「っ！」




振り払おうとしても振り払えない




「さ、行きましょ？」




笑顔で言う。まさに恐怖でしかない






「ね、ここまで来て何してるの」






！！？


「天童先輩！？」

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